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再処理工場の試運転終了 また延期
9月16日 7時18分

再処理工場の試運転終了 また延期
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政府が14日に決めた新しいエネルギー政策で継続の方針が示されたばかりの使用済み核燃料の再処理事業ですが、その事業を担う青森県六ヶ所村の再処理工場について、日本原燃は、来月に予定していた試運転の終了時期を来年10月まで1年間、延期する方針を固めました。
試運転の終了の延期は10回目で、再処理事業の開始の見通しは依然として立っていません。

政府は14日、新しいエネルギー政策を決定し、原発の稼働ゼロを目指すとする一方で、核燃料サイクルの関連施設を受け入れてきた青森県の協力は重いとして、使用済み核燃料の再処理事業は続けるとしました。
ところが、この事業を担う六ヶ所村の再処理工場は、試運転の最終段階で高濃度の放射性廃液をガラスと混ぜて固める工程でトラブルが相次ぎ、ことし6月、およそ3年半ぶりに試運転を再開しましたが、大幅に工程は遅れています。このため日本原燃は、ことし10月に予定していた試運転の終了時期をさらに1年延期し、来年10月とする方針を固め、今月19日にも工程の変更を国に申請することになりました。
日本原燃によりますと、トラブルの対策については順調に対応できているということですが、最終段階の安全確認の試験には少なくとも半年以上かかるということです。試運転の終了が延期されるのは今回が10回目で、国が継続の方針を示したばかりの再処理事業の開始の見通しは依然として立っていません。

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