大手格付け会社3社が韓国国債の格付けを相次いで引き上げたことを受け、国際金融市場で各国の債務不履行(デフォルト)リスクの指標となるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアム(保険料率)が、昨年の東日本巨大地震の直後を除けば、初めて日本を下回った。
金融監督院と金融投資協会によると、5年物韓国国債のCDSプレミアムは14日現在0.687%で、今年1月のピーク時(1.71%)の半分以下に低下し、世界的な金融危機が起きた2008年9月以降で最低となった。
韓国のCDSプレミアムは前日を0.05%下回ったが、日本のCDSプレミアムは逆に0.027%上昇の0.696%となり、韓国を上回った。国際金融市場が日本国債のデフォルトリスクが韓国国債よりも高いと判断したことを示している。
日本のCDSプレミアムが韓国を上回るのは、昨年3月の東日本巨大地震直後以来初めてだ。中国のCDSプレミアムも今月5日以降、韓国を上回ったままで、14日は0.74%で推移した。