東京新聞 本音のコラム 2012年9月15日
ボタンの掛け違い ふるまいよしこ(北京在住フリーライター)
<引用開始>
(中国人記者から)「ここ十年、日中関係は振幅が激しいですね」と切り出され、「振幅というほど良好な時期がありましたっけ?」と聞き返した。
<中略>
「毒餃子事件を覚えている?尖閣沖で漁船が海上保安庁の船に体当たりしたのは?日本人はあれで『中国は何をするかわからない国』と感じ始めたんだよ」と言ったら相手は目を丸くした。
<引用終了>
私は、このブログで歴史の真実を解き明かしながら「日本人は繊細であり、決して暴力を好む民族ではない」と記した。
その理由は、古来から「和をもって尊しとなす」(『波風を立てずに妥協し調和すること』ではなく、『異見を尊重し調和すること』)の精神を大事にしてきたからである。
中国人は「愛国無罪」を教えられる。目的のためなら暴力も辞さないという精神的未熟さが表顕したのが、今回の暴動だ。
この記事の筆者は「人々がボタンを掛け違えたまま迎えた国交正常化四十周年。これをどう考えればいいのだろう」と結んでいるが、やさしい問題では決してない。
私だったらこうする。表面上は別として、「怖い」中国を無視し続けるのである。
中国人は第二次世界大戦の勝者と教えられている。南京大虐殺をでっち上げ、日本人は暴力主義者と教えられている。
この日中の関係と国際世論を逆転させるチャンス到来とも言えるのである。
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