沖縄県・尖閣諸島問題に絡む反日デモで中国の三店舗が襲撃を受けたスーパー「平和堂」の彦根市小泉町の本社では十六日、社員数人が休日を返上して出勤し、情報収集に追われた。
襲撃されたのは同社の中国法人が経営する百貨店「平和堂」で、十五日の昼間に湖南省長沙市の二店舗、同日夜に同省株洲市の一店舗が襲われた。
各店ともデモを警戒して同日から十八日までを臨時休業としていたため、従業員らにけがはなかったが、長沙市の二店舗は一〜六階の物販フロア、株洲市の店舗では一〜二階の物販フロアが荒らされ、宝飾品などの商品を奪われた。
いずれの店舗もシャッターを壊された上にガラスを割られて侵入された。営業再開のめどは立っていないという。同社の担当者は「被害状況の確認をしている最中。従業員の安全を第一に考えている」と話した。
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