家事をする引きこもりが治療目標とされる自閉症スペクトラム当事者による、豪華オプション生活記録

自閉症スペクトラム障害(アスペルガー障害)の社会人当事者「やす」による、日々の研究と「オプション生活」記録

「家事をする引きこもり」人間関係を語る。

2012-06-29 22:11:49 | 日記
 何だか金八先生の臭い話になってしまいましたが、人と人との関係性の中で人は病んだり癒されたりするものと、学んできました。
 私も四半世紀前は引きこもりでしたが、それを継続することは生理的に困難でした。私には。

 今日はリワーク体験者で職場復帰した人の公演がありました。その人を交えて何人かの同士で会話しました。大うつの人が公演者を含めふたり、社会性不安障害の人と私・アスペルガー障害を基盤とする抑うつ状態の者の対話でした。定型発達の人でもトラウマを持ち、ひどい悪さをするフラッシュバックのことが語られていました。悪いことは記憶に残るがいいことは忘れてしまうと嘆いておられました。
 その点に関しては、楽しい思い出のフラッシュバックや懐かしいエピソードが映像で記憶されている非定型発達の私は幸せだと感じました。

 それにしても今日は朝から前職のことやら現職のことやらが映像つきで懐かしく思い出されました。暇なデイケアの日課の中でぼんやり楽しげに思い出していました。それは多分、神田橋先生の言うところの「良性のフラッシュバック」だと思いました。そのことを軽く新人の心理士に言ったところ、頼りにならない別の若い心理士がびっくりした形相でやってきて、休憩を命じられ、別に急ぐ作業もなかったので、ぼんやりと従うということがありました。
 今からしてみれば、悪感情が伴わなくてもフラッシュバックは疲れてしまうのかもしれないので、すぐに止めるべき(良性のは自分の意思で中止できます。長沼先生の言うとおり)でしたし、そんなことを経験の少ない若者に語るべきではなかったと反省しました。
 午後は頓服を服用し、家に着いたころにはへとへとになっていました。「なんで今日はこんなに疲れるの。フラッシュバックのせい?」と思っていたら、そういうば、吉川徹先生によるこれ以上にない刺激的な文章を読んでしまったことを思い出しました。
 吉川先生に悪気はないと思います。スタッフも自分のタスクをこなしていただけです。疲れは私の勝手な「ゆがんだ認知」によるものです。

 私は医師に神の手を求めたり、当事者集団に権威を求めたりすることを自重していますが、私が最も頼りにしているのは、こういういろいろ微妙に違う当事者同士の人間関係です。統合失調症の仲間やパーソナリティー障害の仲間からも随分と自分治しのスキルを教えられました。
 こういうプロの治り感覚。医者も心理士も誰も教えることはできません。プロの患者である私たち当事者ならでわのスキルです。
 「家事をする引きこもり。オプション生活で人間関係の醍醐味を味わう。」でした
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キーワード
フラッシュバック 引きこもり 統合失調症 アスペルガー障害
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