反日デモ 子供にも矛先、家族動揺 「部屋から出られない」
産経新聞 9月17日(月)7時55分配信
【上海=河崎真澄】日系企業の焼き打ち事件に発展した中国の反日デモと抗議活動は、子供も含む在留邦人にも矛先を向け始めた。
日中関係筋によると、15日にデモが暴徒化した江蘇省蘇州市では16日、日本人学校の施設の壁に、日本を中傷する内容が書かれていたことが判明した。満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件から81年の18日を控え、同校や上海の日本人学校高等部は、休校措置を検討。北京の日本人学校は17、18の両日、臨時休校することを決めた。
上海の警察当局は、スクールバスがなく地下鉄やバスで通学する高等部の学生が抗議活動の標的になる恐れがあると指摘。2年前の反日デモでは浙江省杭州市の日本人学校にレンガを投げ込む事件があった。
上海の日本総領事館近くに住む主婦(38)は、「日本人学校に通う小1の娘の安全が心配でマンションの部屋から一歩も出られない」とおびえた声で話した。16日にデモ隊の一部がマンション前で「小日本人(日本人の蔑称)は出て行け!」などと叫んだという。上海では日本人への暴行事件が相次いでおり、動揺と不安が拡大している。
最終更新:9月17日(月)9時20分
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