【東スポ創刊50周年企画「時空自在」:広末涼子入学騒動(2)】
その約4年半後の2003年10月、広末涼子はホームページで自主退学を発表した。仕事と学業の両立に腐心した末、どちらも中途半端にしないための決断と説明。欠席がちで単位はほとんど取得していないと報じられた。夢と消えた第2の吉永小百合。欠席が多いと聞いて気にかけていた奥島氏は落胆した。
「最初に出てこなかったというのが、つまずきだったんだろう。授業に出ることで友達ができたりして、一種の親衛隊ができる。その人たちがガードする。吉永小百合も親衛隊が周りにいた。友達をつくっていると、ノートを貸してくれたり、試験の予想問題や模範答案を作ってくれたりして、そうやってちゃんと卒業できる。最初に友達をつくってしまえばできることなんだよね。彼女は友達をつくらなかった」
入学式や初登校時の異様な騒がれぶりや、授業中も一部学生からカメラを向けられるなど好奇の目にさらされ「気の毒だった」面もあった。吉永が勉学に励んだ1960年代、学生はその姿を見かけても「おい、吉永小百合がいるゼ」で終わったという。
広末の入学が「あれだけの騒ぎになるというような感覚は僕らになかった」と語る奥島氏。
「そういう人たちが、そこへ溶け込んで勉強できるような環境というか雰囲気というか、そういうものを、もっと大学としても考えなければいけなかった。その点は彼女の不幸だった」と大学側の反省点も挙げた。
一方で「その後の彼女の動きを見ると、やっぱり無理だったろう。最初がうまくいっても。ちゃんと勉強して卒業するという意思がまるで見られなかった。スタートがよければもう少し違ったのかもしれないけれど、出てこなければ話にならない」とも感じる。
吉永は昼間部の第一文学部に入る学力がありながら、仕事のために夕刻始業の二文を選んだという。両者の違いは「姿勢の問題かな。吉永小百合は大学に通うことを大事にしていた」。学業に加え、馬術部にも入った。
第2の小百合にはなれなかった広末だが、出演作「おくりびと」が09年の米アカデミー賞外国語映画賞に輝き、自身も〝オスカー女優〟と評価を高めた。「それはおめでとうと言いたい」。早大の中退者成功伝説にも1ページを刻んだ。奥島氏が増設した大学院では、小渕優子衆院議員、秋吉久美子ら著名人を含む数多くの社会人が学んでいる。広末の早稲田再チャレンジに水を向けると「そうしてくれるといいんだけれどねえ」と目を細めた。
※続く
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