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　投手陣が崩壊し早くも大ピンチの楽天で、意外な人物を〝救世主”に推す声が上がっている。

　エース・田中の戦線離脱によって先発陣はコマ不足。そんな中、チーム関係者から飛び出した言葉が「もう、ヨシさんに投げてもらうしかないかもね」。

「ヨシさん」とは佐藤義則投手コーチ（５７）のこと。当の本人は「投げれねえよ」と一蹴しているが、待望論が浮上するのもれっきとした理由がある。同コーチが２月のキャンプ中に密着取材され、今月２３日にオンエアされた「プロフェッショナル　仕事の流儀」（ＮＨＫ）で現役時代の代名詞だった「ヨシボール」を披露したのだ。

　実際に撮影現場にいた関係者は「『投げれねえよ』とか言いながらも投げたら、すごい鋭く落ちていた」と目を丸くする。佐藤コーチはキャンプ中にも塩見の遠投に同じペースで付き合うなど、まだまだ右腕はさびついていない。それだけにチーム内では「その気になれば投げられるのでは」といわれているのだ。

　佐藤コーチは今年の９月で５８歳を迎える。史上最年長登板の世界記録は故サチェル・ペイジ氏（元インディアンスなど）の５９歳２か月。万が一、同コーチが現役復帰を果たして登板するとなれば、世界的にも大きな話題となるのは必至だが…。