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　広島・前田健太投手（２４）が３０日のヤクルト戦（マツダ）に先発し、６回４失点で〝残念〟な２敗目を喫した。４回まで無安打投球だったが５、６回に崩れた。「（序盤から）飛ばし過ぎた」とペース配分に失敗したという。

　だが、降板劇の裏には球団フロントの不手際もあった。この日は雨で試合開始が３３分遅れの１４時３分。しかし「審判団との協議で『始まるのは１４時がメドになるが、最終決定は１３時４５分くらいになる』と決まり、現場にもそう言っていたがその後、バタバタしてしまって最終的に１４時に決まったことを伝えるのを忘れてしまった…」と球団幹部。何とマエケンは開始時間を把握できていなかったのだ。

　その影響で、いつもはベンチ前で入念にキャッチボールをしてからマウンドに上がるのに、この日は慌ててベンチから出て投球練習。

「もう１回、肩を作る時間がなくいきなり始まってしまった。それで打たれないようにと思って力が入り過ぎた」という。

　チームにとってもエース先発での痛い敗戦。球団幹部は「本当に申し訳ないことをした。試合後に（前田健）本人にも謝った」と沈痛な表情だった。