前回3タテを食らった広島にきっちりリベンジだ。巨人は1日、広島戦(東京ドーム)に5—0で快勝。「第76代4番打者」村田が口火の先制打を放ち、投げては本拠地初登板の2年目・宮国がプロ初完封の好投で今季2勝目を飾った。前日の阪神戦で敗戦に近いドローに加え、主将・阿部が腰の張りを訴え欠場という重苦しい空気を一掃する白星だった。
憧れだった巨人の4番、そして初打席で先制のタイムリー。さらに3安打の猛打賞…うれしくないはずがない。3回、一死一塁で打席に立つと、今度は内角高めの直球に鋭く反応、左翼線をライナーで抜ける二塁打で、坂本が生還。第76代4番打者としての〝初仕事〟を果たした。
広島先発の篠田は母校・日大の後輩というだけに「後輩に何回も抑えられるわけにはいかないという気持ちだった。先輩の意地ですね」と安堵の表情を浮かべた村田も、初の4番に関しては「意識はしてない。普段どおりです」と語ったが、意識していないはずはなかった。
06年6月1日、横浜で4番を任されて以降、巨人に移籍するまで務めて上げてきた。横浜関係者によると「ハマの主砲」という名称に、村田が重みとプライドを感じていることを知り「横浜第○代4番打者」の称号創設を検討した事もあったほどだった。あくまでも巨人へ来たのは4番を打つためではなく「優勝するため」とはいえ、誇らしく思わないはずはなかった。
そんな村田の援護を受け、好投したのが2年目・宮国だった。直球自体は140キロそこそこながら、緩いカーブとフォーク、そして微妙に動く直球で広島打線に最後まで的を絞らせなかった。104球で9回まで投げ切る省エネ投法もさすがだった。さらに3回の攻撃では、二死一、三塁の場面でプロ初打点となる中前打を放ち自らを援護。左わき腹の肉離れで離脱したゴンザレスの穴を埋めるには十分すぎる内容だった。
前日の阪神戦は、9回裏無死満塁の絶好機を逸するなど、敗戦に近い引き分け。あまりの雰囲気の重苦しさは、翌日への悪影響を思わせた。それを一掃したのは、村田、宮国の〝新顔〟だった。
制作費3.8億台湾ドル(約10億円)をかけた台湾発の超アクション大作「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1」が9月8日(土)に全国ロードショーされる。ハーバー・シティを舞台に、刑事とチンピラの凸凹コンビが台湾消滅の危機に立ち向かう!