広島は16日の中日戦(マツダスタジアム)に0—2で敗れ2連敗。深刻な“適時打欠乏症”に陥っている打線は8回に訪れた無死一、二塁とという好機も得点に結び付けることができずに、今季20度目の零封負け。中4日登板ながら8回2失点と好投したバリントンを見殺しにしてしまった。貧打を脱出できない赤ヘル。悲願のCS進出は風前のともし火だ。
何かの呪いにかかっているのか…。2点を追う8回に無死一、二塁のビッグチャンスが巡ってきて打者は東出。ここで赤ヘルベンチは強攻策を選択。犠打で走者を進めるのではなく、バントシフトを敷く中日内野陣の裏をかく作戦に出た。
ところがこれが完全な裏目に出てしまった。東出の放った打球は遊ゴロ。遊撃手の井端が二塁ベースを踏んで封殺されると、打球がライナー性のため二塁へ戻りかけていた走者・安部が二、三塁間で挟まれて珍しい形の併殺が成立してしまった。このプレーで勢いを失った赤ヘル打線に反撃する力は残っていなかった。
8回の強攻策について野村監督は「送っていってもタイムリーが出ないという現状がある。東出で攻めていかないといけない。二、三塁にしてやることをやったしようがないで、そっちのほう(強攻策)を選択した」と説明。適時打欠乏症に陥っている打線で何とか点を取ろうという必死の采配。しかし「2ボールからも打てのサインが出ていたが反応できなかったのが悔やまれる。バントではないかなという判断をして、中途半端なバッティングになってしまった」。指揮官にとってもチームにとっても、最悪の結果になってしまった。
それでも野村監督はナインを信じてゲキを送る。「今は『チャンスで俺に回してくれるな』という雰囲気を感じるが、結果が出ない時の責任は私にある。無難につなぐというよりも打っていくんだという気持ちを持ってほしい」。極度の不振に陥る中、プレッシャーをはねのけて、風穴を開けてくれる選手の出現を願っている。
ヤクルトとのデッドヒートは最終局面を迎えているが、選手が自分に打ち勝たないと、初のCS進出は夢のまた夢に終わってしまう。
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