ソフトバンクの黄金ルーキー・武田が16日の日本ハム戦で6勝目を挙げて、寺原以来10年ぶりとなる高卒新人の球団タイ記録をマーク。負ければ日本ハムに同一カード3連敗で事実上の終戦となっていた大一番。グラウンド外でも今後に向けた思わぬマイナス要素が発生する非常事態だったが、粘りの投球でチームに大きな勝利をもたらし、鷹の“救世主”となった。
鷹の持ってるルーキーがチームの連敗を3でストップさせた。
舞台はプロ初登板初先発で6回1安打無失点の鮮烈デビューを飾った札幌ドーム。「初登板の時のような真っ白な気持ちで投げたい」と意気込んでのマウンドだった。デビュー戦の再現とはいかなかったが、粘りの投球で最少失点に抑えて白星をつかんだ。
初回から中田に左前へ同点適時打を浴びるなど、絶えず走者を背負う苦しい投球だった。それでもカーブを有効に使うなど緩急を生かして、あと1本を許さなかった。5回を投げて5安打4四球2失点。「調子的にはもう一つですが、悪い中でも抑えられたことは自信になります」。これで6勝目(1敗)。高卒新人では02年の寺原(現オリックス)以来、10年ぶりとなる球団タイ記録をマークした。
数字的にもリーグ3連覇が厳しい状況になってきているが、舞台裏では思わぬ“ドタバタ劇”が発生。この札幌ドームでの3連戦の後は、移動日を挟まずにヤフードームで西武との3連戦が控えているが、航空各社は17日の運航を見合わせる可能性が高い。連盟サイドのたっての要望もあり北九州まで深夜便を飛ばしている航空会社を利用してこの日のうちに福岡に戻ることがいったん決まった。
ところがその後、乗る予定だった深夜便が欠航となり、チームは17日の早朝便での移動となった。
思わぬ事態に見舞われた鷹軍。もし負けていれば、ダメージは何倍にも増幅していただろう。すべては武田の力投によって救われた。日本ハムとの差は3・5ゲーム。可能性を信じ、最後まで諦めずに逆転Vを目指して戦う。
制作費3.8億台湾ドル(約10億円)をかけた台湾発の超アクション大作「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1」が9月8日(土)に全国ロードショーされる。ハーバー・シティを舞台に、刑事とチンピラの凸凹コンビが台湾消滅の危機に立ち向かう!