回折格子における次数と波長の関係について
回折格子における次数と波長の関係について
物理の回折格子に関する問題です。
3.0[cm]あたり4325[本]の溝をつけた回折格子がある。レーザー光源から波長がλ[m]であるレーザー光を、この回折格子に垂直に当てたとき、スクリーンに明線ができた。この明線のうち、中心から数えて3番目の明線では、回折光と入射光のなす角度が60[°]であった。波長λはいくらか。
という問題なのですが、明線の条件式
d*sinθ=mλ
d:格子定数、m:次数、λ:波長
から
λ=d*sinθ/m
とし、次数m=3のとき60[°]という条件を代入して
λ=(0.03/4325)*sin60°/3≒2.0*10^(-6)[m]
という波長を算出しました。
しかし、解説を見たところ
光路差Δが波長λと等しい回折格子の間隔をdとすると
Δ=d*sin60°
Δ=λより
λ=(0.03/4325)*sin60°≒6.0*10^(-6)[m]
となっていました。
なぜこのような結果になるのでしょうか。
明線ができる条件が波長の整数倍ということなら、中心から3番目の明線の次数はm=3となるのではないでしょうか。光路差には3波長分が入っており、それが角度にして60[°]分、光路差ではd*sin60°に相当するのではないでしょうか。もし
3Δ=3λ ∴Δ=λ
ということで、角度だけを考えて波長が算出でき、次数は考慮しないのであれば、中心から数えて1番目や2番目における明線の波長は、回折光と入射光のなす角度が3番目とは違うため、同じ波長にならないように思います。どのように考えればよいのでしょうか。ご教授宜しくお願いします。
投稿日時 - 2010-07-22 21:02:23
>中心から数えて3番目の明線
なら次数 m = 2 です(中心で m = 0)。
よって、
λ ≒ 3.0 × 10^(-6) [m]
となります。
その「解説」の答えは間違いでしょう(あるいは私が勘違い)。
いずれにしても、λ = (2~6)×10^(-6) m なら赤外線であり、人間の目には見えません。スクリーンの明線は赤外線カメラでも使って検出したのでしょうか?
投稿日時 - 2010-07-23 05:52:00
早速のご回答ありがとうございます。
ご指摘の通り「中心から数えて三番目の明線」ですと、m=2ですね。訂正しました。
波長関するご指摘も、仰るとおり赤外線の領域で目に見えませんね。問題では波長を示す図もありましたが、著作権の関係で載せませんでした。図の波長は概念として載せたのでしょうか。いずれにしても、良い問題とは言えないかも知れません。
ご指摘ありがとうございました。
投稿日時 - 2010-07-23 12:34:08
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