野田佳彦首相(55)の再選が濃厚で、全く盛り上がらない民主党代表選。野田陣営の会合には70人以上が集まり、他陣営を圧倒している。世間の関心は自民党総裁選に移っているが、唯一注目されているのが、鹿野道彦前農水相(70)のサインだ。
2011年の代表選に出馬した鹿野氏は決選投票に残れなかった。その際に壇上から支持議員に対して「決選投票では野田氏に入れるように」というサインを出した。民主党関係者は「事前に背広を脱いだら野田氏に、脱がないなら海江田万里氏にと陣営で決めていた。結果的にこの背広脱ぎが野田氏が代表になる決め手となりました」と解説する。
今回、背広を脱ぐことはあるのか。鹿野陣営の議員は「基本的な戦略は2、3、4位で反野田連合を組んで勝つこと」と1回目で野田氏に過半数を取られることなく、決選投票に持ち込みたい考えだ。素直に解釈すれば鹿野氏が決選投票に残らない場合でも、無条件に野田氏以外に投票するということで、サインは必要ない。若手議員も「決選投票では野田氏以外にと決めています」と言う。
しかし、そう簡単ではない。ある陣営の関係者は「政治家というのは勝ち馬に乗る本能がある。勝つ候補に乗った方がポストにありつけるからだ。反野田連合があるなら、出馬の段階で一本化できたはず。1回目の投票の1位と2位の票差によっては、あっさり野田支持に回るよ。その際はサインがあるかもしれないね」と指摘。恩を売ってポストをゲットというわけだ。
鹿野氏は出馬の記者会見で「(代表選に)参加することに意味があるのではない」とポスト狙いを否定。出馬自体が「ポスト狙い」と批判されることを意識しての発言だ。
果たして背広か、はたまた別のサインを繰り出すか、反野田を貫くか。
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