阪神が“世界一の頭脳”を導入する。来季の巻き返しに向けて、中村勝広GM(63)を中心に急ピッチで行われている組閣作業。再建の鍵を握る最重要ポストはヘッドコーチと二軍監督だが、その候補に1985年の阪神日本一メンバーで、2006年のWBCで日本代表コーチを務めた弘田澄男氏(63)をリストアップしている。
今季の虎の低迷の原因として指摘されているのがベンチワークと、遅々として進まない世代交代だ。前者については球団内外から「選手の起用法が中途半端」「采配がチグハグ」「作戦が後手後手になっている」など批判が噴出している。チーム関係者も「和田監督が就任1年目ということを差し引いても問題は多い。周りのコーチがサポートし切れなかったことも痛かった」と分析する。
また、世代交代についても一、二軍間のコミュニケーション不足が指摘され、すでに中村GMは二軍のテコ入れを示唆している。指揮官をサポートするヘッドコーチ、若手育成の責任者となる二軍監督が、中村GMが断行する改革で中心的な役割を担うことになる。
その有力候補が現在、四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスでアドバイザー兼総合コーチを務めている弘田氏だ。現役時代は俊足巧打の外野手として、ロッテ時代の74年に日本シリーズMVPを獲得。85年には阪神の日本一に貢献した。引退後は阪神、横浜(現DeNA)、巨人などでコーチを歴任。97年にはチーフコーチとして、万年Bクラスの横浜を2位に引き上げ、翌年の日本一の基礎を構築。06年に日本代表コーチとしてWBC初優勝に導いた。
球団関係者も「(弘田氏は)中村さんが監督時代にもコーチを務めており、信頼は厚い」と説明。弘田氏は通算294盗塁を記録しており、中村GMが掲げる「機動力不足。特に盗塁できる選手がいない」という課題の解消にもマッチする。
今後、和田監督の意向を考慮しながら組閣作業に入るが、チーム再建に向けて妥協なき人選が進められることになる。
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