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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【大リーグ】イチロー、“イチ番”でチームけん引 47戦ぶりの指定席で1安打1盗塁2012年9月17日 紙面から ◇レイズ3−5ヤンキース【ニューヨーク穐村賢】イチ、久々“定位置”1番で躍動、9日以来の単独首位返り咲きに一役−。ヤンキースのイチロー外野手(38)は15日(日本時間16日)、地元でのレイズ戦で、ヤ軍移籍後では7月25日のマリナーズ戦以来2度目となる1番(左翼)で先発。5回2死から中前安打で出塁すると、すかさず二盗。続くジーター遊撃手の中前適時打で生還と貴重な追加点をゲットし、勝利に一役買った。これで今季通算150安打と節目にも到達。相手先発が左腕の場合はスタメン落ちもしばしば。打順も下位が多く、スター軍団では脇役のイチローだが、らしさは健在。いぶし銀の光でチームを支える。 本拠地では初となった“イチ番”にイチローも胸を躍らせた。「1番でちょっとは『おっ』とは思うけど、緊張感は8番でも9番でも変わらない。1番と聞いて(足を痛めている)ジーターが出られない状況なのかなと思って」。47試合ぶりに“指定席”に座ったイチローは同僚を気遣いつつも、独特の表現でその居心地の良さを表した。 そのイチ番で存在感を示したのは、3点リードで迎えた5回の第3打席。2死走者なしで打席に入ると、相手先発シールズの外角の直球を左中間方向へと流し打った。これでメジャー1年目の2001年から12年連続で年間150安打以上となった。 直後に二盗。シールズからしつこく4度のけん制を受けながらも、果敢な仕掛けで陥れると、次打者ジーターの適時打で4点目のホームを踏んだ。安打が出たときに二塁まで行こうか止まろうか迷った結果、自重した経緯があり「だから盗塁したかった」。単打を二塁打に変える足が貴重な追加点を生んだ。 ヤ軍の得点は今季、その約50%が本塁打によるもの。この日も3点を先行したが全て本塁打だった。7日のオリオールズとの首位攻防戦では試合後に「大事な試合では本塁打だけでは勝てない」と話していたが、この日も結果、1点を争う展開となり、5回の1点が大きな意味を持った。 ヤ軍移籍後は、2位オ軍などと僅差で優勝争いを繰り広げる中、「失敗はできない。リスクを冒してはいけないというスタンス」と話していたが、勝負どころをかぎ分ける嗅覚は健在で、行くべきときは行くという姿勢に変わりはない。 「このチームでは、一つの(何でもない)プレーが結果的にはすごく大きなものになる。それを常に秘めている」。派手さはない。だが、その高い経験値に裏打ちされた精度の高いプレーの一つ、一つが確実にヤ軍を勝利に導いている。 PR情報
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