2012-09-16 04:44:38
佐藤初女さんに教わったおむすびを作ってみました。
テーマ:食べものと人先日(9月11日)ご紹介した「命のおむすび」ですが、
初女先生との別れ際、
甚く感激&感動していた私に、
先生から、
「その感激と喜びがあるなら、スタッフさんに作ってあげてはいかがですか」
とのお言葉を頂いていたので、
青森から帰った翌日、
早速作ってました。
島根のお米を、
土鍋でややかために炊いて、
お茶碗によそって、
湿らせたまな板の上に置き、
初女先生から頂いた「手作り梅干し」を中央にのせて、
水で濡らした両手に、
塩をちょびっとこすりつけ、
お米の粒が呼吸するように、潰れないように、
優しく「きゅっころ きゅっころ」って握り、
板海苔を貼り付けて、
濡れタオルで覆って、
粗熱をとり、
しかし、
今まで作ってきたおむすびとは比べものにならないほど難しく、
到底、先生と同じものは作れず、
落胆してしまったので、
みんなに、おむすびの偉大さや、私の想いが伝わったのかは分かりませんが、
伝わる伝わらないの問題ではなく、
自分の気持ちと、
自分の姿がそのまま出るんだと、
納得はいかなかったにせよ、
気持ちを込めて作ったそのおむすびを、
『園山』まかないタイムに持参して、
みんなに食べてもらいました。
「納得いかないから、作り直したい」だの、
「先生のおむすびとは全然違う」だの、
言い訳がましいことばかり言ってましたが、
この後も何度か作って、
私の作るおむすびの成長過程をみてもらおうと思います。
ちなみに、
この日のまかない献立は、
「自家製ナンと、歯応えあり野菜のカレー」
「豚肉と大根のお吸い物」
「キャベツと胡瓜のサラダ」
「カリフラワーの茎と茄子の炒め物」
「イタリア土産の歯が抜けそうなレモンピール入りキャラメル」
でした。
その数日後、
前回、
ヘンテコなおむすびを食べさせてしまった料理長に、
やっぱりまだまだの出来でした…。
みんなとごはんを食べながらも、
ずっと先生とおむすびの話をしていたのですが、
自分で話しながらも、
色々考えさせられ、
新たな自分への課題がはっきり見えた気がします。
そもそも、
70年近く作り続けられている先生のおむすびを、
1回や2回作っただけで、
近づけるわけもなく、
近づけるわけもなく、
それ以前の問題で、
同じものを作るという考えではなく、
先生のおむすびを食べることができた意味を自分で考えて、
自信もって食べてもらえるように、
日々、素材達と向き合って、
命あるおむすびを結び続けようと思います。
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