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【プロ野球】

さすがアニキ 田淵超え475号 最後の巨人戦で球団新!

2012年9月17日 紙面から

4回表1死一塁、2ランを放ち、笑顔で一走鳥谷(左)とタッチを交わす金本=東京ドーム

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◇巨人4−2阪神

 巨人が連敗を免れた。1回に阿部の適時二塁打と村田の2点右前打で3点を先制。3回は阿部の24号ソロで加点した。6イニング2失点の宮国が5勝目。終盤は継投で逃げ切り、西村が27セーブ目。阪神は金本の5号2ランを生かせなかった。

     ◇

 残る力を振り絞って“獲物”をしばき抜いた。4回1死一塁。現役最後の巨人戦に臨んだ阪神・金本が、宮国のフォークをとらえた。全盛期を思わせる弾丸ライナーが右中間席に突き刺さった。12日の引退表明後初アーチとなる5号2ランは通算475本目の本塁打。田淵幸一の同474本を抜く球団新記録を打ち立て、歴代単独10位とした。

 「正直うれしかった。タイガースとしての節目だから」。金本がしみじみと口にした。『5番・左翼』で今月1日以来のスタメン出場。最後の伝統の一戦に心が奮い立った。「何とか田淵さんの記録を抜きたいと思っていましたが、本当に打てて良かったです」。東京ドームでの本塁打は通算46本目。広島市民(123本)、甲子園(97本)に次いで多く放っている得意の球場で「田淵超え」を果たした。

 試合前、巨人からキャプテンの阿部を通じて花束が贈られた。「チームとしての枠を超えてジャイアンツに感謝」と金本。その思いはファンも一緒だった。金本のスタメンが告げられると虎党はもちろん、G党からも大歓声が上がる超人気ぶり。ホームランの余韻をじっくり味わうかのようにゆっくりとダイヤモンドを一周した背番号6の背中を、敵味方を超えてドームが一体となってたたえた。

 これで通算打点を1520点とし、長嶋茂雄の1522点にあと2点と迫った。「もう無理かと思ったけど。あと2点? 運良く行けば」。数々の激闘を繰り広げた東京ドームに格好良く惜別弾を放った金本なら、「ミスター超え」もやってのけるかもしれない。 (中谷秀樹)

 

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