駐日中国大使:尖閣事態悪化、日本を批判

毎日新聞 2012年09月17日 00時46分(最終更新 09月17日 01時14分)

程永華・駐日中国大使
程永華・駐日中国大使

 尖閣が中国の領土と主張する理由については(1)釣魚島などの島しょは中国人が最も早く発見し、命名、利用、管轄した。明代の初め、釣魚島とその付属の島しょは中国の版図に入った(2)甲午戦争(日清戦争)末期に日本が釣魚島を不法にかすめ取った(3)第二次大戦後、カイロ宣言とポツダム宣言に基づき、中国は日本が占領した台湾、澎湖(ほうこ)諸島などを取り戻し、釣魚島は台湾の付属島しょとして国際法上、中国に戻った(4)51年に日本が米国などと一方的なサンフランシスコ平和条約に調印し、琉球諸島は米国の管理下に引き渡された−−などを列挙した。「中国政府は日米のこうしたやり方に対し、50年代から何度も断固反対した」として、日本政府が「尖閣は日本固有の領土で、領土問題は存在しない」と主張していることを「史実と法理に合致していない」と批判した。

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