国際比大統領「西フィリピン海」を正式規定、「南シナ海」主張の中国反発2012.9.14 20:52

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比大統領「西フィリピン海」を正式規定、「南シナ海」主張の中国反発

2012.9.14 20:52 中国

 【シンガポール=青木伸行】フィリピンのアキノ大統領は14日までに、「南シナ海」の名称を「西フィリピン海」と正式に規定する大統領令を出し、この名称を使用した新たな地図の発行などを指示した。国連などにも採用を訴える方針。

 大統領令(5日付)は、「自国の海域を指定し名称を与える権利がある」とし、南沙諸島やスカボロー礁、ルソン海峡などを「西フィリピン海」と規定した。大統領報道官は「『西フィリピン海』は『南シナ海』全域を指すものではなく、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)の範囲内だ」と補足している。

 大統領令はまた、国家地図資源情報庁に新公式地図の発行と、公的機関における使用などを指示した。政府は地図を、国連事務総長や国連地名標準化会議、国際水路機関(IHO)にも提出する。領有権問題を、呼称問題という角度から提起することが狙いだ。

 これに対し、中国外務省は「『南シナ海』は国連などに受け入れられてきた名称で、(変更しても)南沙諸島などが中国に属す事実は変えられない」と反発。台湾も「争いを誘発する一方的な動きだ」(外交部)と非難している。

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