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守り育てよ「熊の森」 西宮で「日本奥山学会」設立
2012.9.15 16:50
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ツキノワグマなどの大型野生動物が生息できる森を再生するために活動している自然保護団体「日本熊森(くまもり)協会」(兵庫県西宮市分銅町)が、奥山の実態を調査する「日本奥山学会」を立ち上げた。同協会の森山まり子会長(64)は「奥山の危機的な状況を学会を通して多くの人に伝えたい」と話している。
同協会は、尼崎市立武庫東中学校で理科教師をしていた森山さんが平成9年設立。会員約2万4千人が荒廃した奥山を野生動物が生息できる森に再生するため、毎年春と秋に各地で広葉樹を植林したり、寄付を募り原生林を買い取るナショナルトラスト運動などを展開している。
しかし、残された奥山からも野生動物が消え始めているという。今年7月に宍粟市で行った調査でも10年前のクマの爪痕などがあるだけで、動物の姿はほとんど確認できなかったという。ナラなどの広葉樹が集団枯死する「ナラ枯れ」も深刻だった。
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