現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. 文化
  3. 記事
2012年8月14日9時6分

印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

歌人・吉井勇、鉄幹が名付け親 直筆短歌58首から判明

写真:吉井勇が与謝野鉄幹(本名・寛)にあてた短歌の書状。吉井の筆名を「いさむ」から「勇」に直した跡が残る拡大吉井勇が与謝野鉄幹(本名・寛)にあてた短歌の書状。吉井の筆名を「いさむ」から「勇」に直した跡が残る

写真:吉井勇吉井勇

写真:与謝野鉄幹与謝野鉄幹

 京都・祇園を愛した明治〜昭和期の歌人、吉井勇(1886〜1960)が18歳の時、明治歌壇を代表する与謝野鉄幹に投稿した初期の短歌58首の直筆原稿が見つかった。吉井が「いさむ」とした筆名を鉄幹が本名の「勇」に直した跡も残り、作家名が決まる経緯が初めて明らかになった。

 専門家は「歌人誕生を示す貴重な資料」と評価している。

 鉄幹あての投稿作は1905(明治38)年8月11日付の封筒入りで、和紙9枚に墨で書かれていた。京都府宇治市の神居文彰・平等院住職(49)が今春、東京・神田の古書店が入手したと知って購入した。

 投稿作58首のうち16首は朱色で丸印が付けられ、鉄幹が主宰する短歌雑誌「明星」(同年9月号)に掲載された。落選の42首はすべて未発表の作品だった。

続きを読む

この記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。

無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

PR情報
検索フォーム

おすすめ

荒川弘のマンガを原作に、2003年と2009年の2度にわたってテレビアニメ化された人気作品。劇場版も製作された。

仏像ナビゲーターとして活躍中の「仏像ガール」が案内する感じて楽しむ仏像の世界

東京国立博物館の人気展示が一冊に やさしくて楽しい仏像ガイド

「トらやん」の絵本もあるよ

国宝 阿修羅展の公式ガイドブックが登場 イラスト図解も充実の永久保存版

「尊厳死」の為に戦ったラモン・サンペドロの手記をテーマにしたアカデミー賞外国語映画賞受賞作


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介
朝日新聞デジタルドコモポイントコース