駐中国大使:搬送の西宮氏が死去 政府、後任の人選急ぐ
毎日新聞 2012年09月16日 12時18分(最終更新 09月16日 15時48分)
10月に赴任予定だった西宮伸一駐中国大使(60)が16日朝、東京都内の病院で死去した。外務省が発表した。西宮氏は13日午前、都内の自宅近くの路上で倒れ、都内の病院に搬送されて治療を受けていた。政府は尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化に対する中国のデモが全土に拡大するなど緊迫する日中関係を踏まえ、後任の人選を急ぐ。
政府は尖閣諸島をめぐる対立で悪化した日中関係を立て直すため、民間から起用した丹羽宇一郎氏の後任として11日付で西宮氏を駐中国大使に任命。外務省の内規では発令から40日以内に日本を出発することになっており、西宮氏は10月の赴任に向け準備していた。
西宮氏は76年に外務省入省。05年8月から駐中国公使を約1年半務めた後、北米局長、ニューヨーク総領事を歴任。11年1月から外務審議官(経済担当)を務めていた。