米同時多発テロ11年:進む風化に教師苦悩

毎日新聞 2012年09月11日 13時28分(最終更新 09月11日 14時15分)

新入学生らに授業の進め方を説明するスティーブ・レーザーさん=米ニューヨーク市のハーベスト・カリージェット高校で、草野撮影
新入学生らに授業の進め方を説明するスティーブ・レーザーさん=米ニューヨーク市のハーベスト・カリージェット高校で、草野撮影

 【ニューヨーク草野和彦】約3000人が犠牲となった01年9月の米同時多発テロの発生から11日で11年。事件を知らない若者世代が増える中、高校などの教育現場で「9・11」をどう教えていくかが課題になっている。同時多発テロの悲惨さや背景は十分に教えられていないのが実態で、風化を憂う教師も多い。テロ犠牲者の遺族らで組織する「9・11家族協会」は、同時テロについて教える連邦政府レベルの履修指針の策定を求めている。

 ◇ポスト世代が1割「もはや歴史」

 ニューヨーク市の世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」から北へ約3キロ。6日に開校したばかりのハーベスト・カリージェット高校で、社会科教師のスティーブ・レーザーさん(30)が新入生に呼びかけた。「高校生になったのだから、君たちはもう大人だ」。日本の中学3年に相当する高校1年生は14〜15歳。テロ発生時には3〜4歳で記憶はほとんどない。「彼らにとってはもはや歴史です」と、レーザーさんは語る。

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