突火槍は、竹の節を完全にくり貫いてそれを銃身とし、 後部に握り詮を詰めた銃砲である。 使用方法は、空洞となった竹筒に火薬と弾丸を詰めて、 竹筒の銃身に開けてある火門から着火して発射する。 材質は竹である為、一度きりの使い捨てとなる。
射程距離は決して長いものではないが、火薬による火炎と発射された弾丸で敵を攻撃し、 また、安価で作るのも容易で、軽く、更に使い捨て故に敵に捕獲される事がないのも利点である。 突火槍のような武器は、管形火器という部類に分類されており、最も初期に使用されていた火器である。 火薬そのものはこれより遥か昔から存在していたが、火薬が実用的になり、 また弾丸を発射する形式としては、おそらくこの武器が最初ではないかと言われている。
項目 | 内容 |
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名称 | 突火槍 |
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分類 | 火器/燃焼 |
全長 | 60〜80cm |
重量 | 1〜1.5kg |
射程距離 | 8〜10m |
時代 | 12〜13世紀 |
地域 | 中国 |
文化圏 | 南宋 |
更新日:2004/02/20