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中国 デモ隊に催涙弾を発射
9月16日 15時8分

中国南部・広東省の広州で、反日デモの参加者の一部が日本総領事館が入っている施設になだれ込んでガラスを割るなどしたほか、同じ広東省の深センではデモ隊に対して警官隊が催涙弾を発射するなど緊迫した状況となっています。

広州では、日本総領事館の入っている施設の前で16日午前中から数千人規模の反日デモが行われていて、日本時間の午後1時ごろ、参加者の一部が警察の制止を振り切って施設の中になだれ込みました。
この施設はホテル棟とオフィス棟に分かれていて、デモ隊はホテル棟の1階のロビーや2階の日本食レストランでガラスを割るなどしました。
また、施設の前を通りかかった日本車1台が窓ガラスを割られる被害もありました。
オフィス棟に入っている日本総領事館には今のところ被害はありません。
デモ隊はおよそ1時間にわたって施設の入り口付近を占拠し、中国国旗を振ったり、シュプレヒコールをあげたりしましたが、その後、警察によって施設の外側に出されました。
一方、深センでも数千人がいくつかのグループに分かれてデモ行進し、一部が元の市政府の建物の周辺で警官隊に石を投げるなどしました。
これに対し、警官隊はデモ隊の行く手を遮るように10発ほどの催涙弾を発射しました。
これまでのところ、日系企業への被害などは確認されていませんが、現地では多くの武装警察が配置されているほか、上空からヘリコプターも警戒にあたるなど緊迫した状況となっています。
(センは土へんに川)

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