貧打に逆戻り——。広島は15日の中日戦(マツダスタジアム)に0—1で競り負け。今季19度目の完封負けを喫した。先発・野村は毎回のように走者を出すものの、6回1失点と粘りの投球。10勝目をつかむために執念を見せた。
大きく膨らんだ赤ヘルファンの期待はため息に変わった。1点を追う9回、中日の守護神・山井から代打・中東が安打で出塁し、一打同点のチャンス。しかし二死三塁となり、梵が空振り三振に仕留められてゲームセット。
粘るルーキー右腕を援護できなかった。10勝目を懸けてマウンドに上がった野村は、丁寧にコースを付く投球。2回一死三塁から堂上直の遊ゴロの間に生還を許して先制点を献上するものの「前よりはよかったと思う」と絶好調時に近い、制球力を武器にした投球で試合を作った。
憧れの先輩の前で勝ち星をつかみたかった。この日の相手先発は明大の大先輩である川上憲伸。「すごいいいピッチャーだと思う。全部がすごい」と同じ右腕として尊敬するとの投げ合いで本領を発揮し、6回1失点の粘りを見せたが、味方が点を取ってくれなければどうしようもなかった。
打線は初回に先頭の天谷が左前打で出塁して以降、凡打の山。わずか3安打の完封負けに野村監督は「相手どうこうではない。自分たちのバッティングができていない。見えない何かに押しつぶされている選手が多い」とため息をつくしかなかった。
復調しない打線に喝を入れるためにルーキー・戸田を先発させたが効果なく、この日も同じく新人の野村に10勝目にプレゼントすることはできなかった。そんな打線に指揮官は「みんな早く一つ勝ち星を付けてあげたい気持ちは一緒。そういうところで彼らをアシストしてあげるために力を発揮するのがカープのはずだが、それができていない。今日みたいな試合は歯がゆいし情けない…」と苦言。CS争い真っ只中で貧打に陥ったカープ。手遅れになる前に殻を破るしかない。
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