巨人は15日の阪神戦(東京ドーム)に0—2で敗れ、連勝は6でストップ。優勝マジックは「6」で足踏みとなった。Vロードの行進は小休止となったが、その裏でようやく復調の兆しを見せているのが、今季FAで巨人入りした村田だ。一時の絶不調からここまで持ち直した裏には、同じ境遇のなか活躍した、あの選手の陰があった。
一球に泣いた。7連勝をかけて登板したホールトンは、立ち上がりから安定感があった。特に真骨頂でもある、高めギリギリへのボールの出し入れが絶妙だった。さらに、チェンジアップと縦に割れるカーブも効いた。
だが4回、先頭の鳥谷への4球目のスライダーが真ん中へ。ひと振りで右中間席に叩き込まれてしまった。「調子は良かったしゲームは作れたと思う」と振り返っただけに悔いが残る一球。打線も積極的に内角を責める阪神・能見の気迫の投球に押され、助っ人を援護できず。チームの連勝も6で止まった。
だが、既にマジックは「6」。優勝へと突き進む原巨人の勢いは止まりそうにない。チームでは若手投手陣の台頭や好調な阿部、坂本の活躍が目を引く。その一方で、重度のスランプに陥っていた村田の復調も大きい。
村田はこの日こそ無安打に抑えられたが、13日の広島戦、14日の阪神戦で2試合連続マルチ安打をマーク。一時は不振で懲罰交代、そして“丸刈り”と優勝目前にして試練に直面していたが、徐々に調子を戻しつつある。村田自身も「だいぶ良くなってきたし、内容も出てきた」と手応えを感じている。
もともとデリケートな一面を持つ村田だけに「技術ではなく、自分がこの打線で機能しているのかという部分で悩んでいる」(橋上戦略コーチ)との指摘もあった。さらに「村田の中にかねてからあった、内川(ソフトバンク)に対する意識も影響したのではないか」とチーム関係者は語る。
「横浜からFA移籍、という流れももちろんあるが、それ以上に内川はコミュニケーションや人柄という以上に、文句なしの結果、数字を出してチームに一気に溶け込んだ。村田はそれに対して素直に『すごい』と感じる一方、負けられないという焦りにもつながっていたみたい」
移籍1年目にして史上2人目となる両リーグ首位打者に輝き、ソフトバンク優勝の原動力になった内川への“対抗心”が、不振を長引かせる根底にあったようだ。最近では主将の阿部からアドバイスを受けるなど、不振脱出にがむしゃらに取り組んでいる村田。ようやく“内川の呪縛”から解き放たれつつある。
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