阪神の金本知憲外野手(44)が12日、今季限りでの現役引退を表明した。引退会見の冒頭、吹っ切れたような笑顔を見せた金本は「私、金本知憲は今季限りをもってユニホームを脱ぐ、引退をする決意を固めました。ホッとした気持ちもあるし悔いもある。寂しい気持ちもある」と強い口調で話した。決断理由については「限界かなという思いもあるし(チームが)若手に切り替わる中で、いい時のパフォーマンスが出せない自分がいるのも肩身が狭いというのもあった」。また「肩をケガしてから迷惑ばかりだった。かなり落ちぶれてからバッシングも多かったが、そんな成績でも(ファンが)一生懸命励ましてくれたのが…」と涙で言葉を詰まらせた。
事実上、“背中を押した”のは南球団社長だった。「正直に言うと彼を呼んで“自分の進退を含めて考えてはどうか”と話した。9月2日の試合(広島戦)前」と明かす。金本も「ちょうど10日前に話が出た中で…。できれば(発表は)試合のない日、移動日とかにしたかったが、先行して記事が出るのもいやだったので…」と話した。
今季こそ打率2割5分8厘、4本塁打だが、残した数字はあまりに偉大だ。1492試合連続フルイニング出場は世界記録でギネスブックにも登録されている。9月12日現在、通算安打2532は歴代7位。さらに474本塁打は歴代10位で、1517打点は8位と通算打撃3部門すべてでベスト10入りしている。
そんな金本の進路として早くも上がっているのが「WBCの日本代表のコーチに就任してもらいたい」という声だ。代表経験のあるセ球団のある主力選手がこう言う。「金本さんはそのまま日本代表のコーチになってほしい。ギネス記録も持っているから、そんなコーチがベンチにいれば相手国だって怖いはず。(代表選手も)みんな言うことを聞くよ」。阪神だけでなく他球団の選手からも「代表をまとめるのにピッタリ」といった要望が多く出ているのだ。
金本は日本代表監督就任が噂される山本浩二氏(65=評論家)や落合博満氏(58=評論家)、野村克也氏(77=評論家)といずれも親交がある。カリスマ性や卓越した打撃理論だけでなく、新井兄弟イジリに代表されるアニキぶりも、雰囲気が重くなりがちな代表にあって大きな“武器”になるのは間違いない。
日本球界では選手たちの発言力が強くなっており、金本の一番弟子である新井貴が会長を務める選手会から推す声が高まれば“金本代表コーチ”の実現可能性も十分? 金本は今後について「全く、何も(考えていない)。田中秀太(現阪神スカウト)が辞める時に就活の本を送ったんだけど僕は新井良太からもらおうかな」と話すにとどめたが、どうなるか。
制作費3.8億台湾ドル(約10億円)をかけた台湾発の超アクション大作「ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1」が9月8日(土)に全国ロードショーされる。ハーバー・シティを舞台に、刑事とチンピラの凸凹コンビが台湾消滅の危機に立ち向かう!