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日本料理店“ここまでやるのか”9月16日 7時18分
中国東部の江蘇省蘇州では、15日の反日デモで一部の参加者が暴徒化して、中心部にある日本料理店を次々に破壊し、破壊された日本料理店の従業員は、「ここまでやるのかと驚きの気持ちでいっぱいだ。これからどうなるのかとても不安だ」と話していました。
上海の日本総領事館などによりますと、蘇州では15日、数千人が参加する反日デモが発生し、このうち一部の参加者が暴徒化しました。
暴徒化した参加者は、中心部にある日本料理店が集まる地区で、およそ40軒の日本料理店を次々に破壊したほか、日系のスーパー「イズミヤ」の店舗に侵入し、ドアや窓それに店内を破壊したということです。
この地区では夜に入っても、壊された店の入り口を塞いだ板の上に「日本製品をボイコットしろ」とか、「島を返せ」などと書いた横断幕やビラを貼り付ける人が見られ、抗議活動が続きました。
被害を受けた日本料理店の従業員の日本人男性はNHKの取材に対し、デモの参加者の一部が近くにあるゴルフ用品店からゴルフクラブを奪い、それを使って店を壊したことを明らかにしたうえで、「ここまでやるのかと驚きの気持ちでいっぱいだ。これからどうなるのかとても不安だ」と話していました。
また、日系のスーパー「イズミヤ」によりますと、15日の昼すぎに、500人ほどの若者の集団が店舗に押しかけ、石や鉄パイプでガラスを割って店内に侵入し、化粧品店などのテナントが入っている1階の売り場をめちゃくちゃに破壊したということです。
日本総領事館によりますと、これまでのところ蘇州で日本人がけがをしたなどという情報は入っていないということです。
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