島根旅行に行ってきました!<松江城とその周辺編>

「島根旅行に行ってきました!<玉造グランドホテル長生閣編>」の続きッ!


荷物もまとめた、お土産も買った、さあ出発だ!
8時半頃チェックアウト。
ホテルの前で記念写真を撮りながら、車が回されてくるのを待ちます。

車に乗り込んでホテルを後にすると、昨日通った道を戻りながら、本日の最初の目的地、松江城へと向います。

途中、夕日スポットらしい「P」マークのついた駐車場で、宍道湖をバックに記念写真。
宍道湖は大荒れ。


強風に煽られて、波飛沫がばっさばっさと降りかかります。
しかし、宍道湖は本当に広い。
関門海峡を見慣れているぼくには、海に見えます。
風のせいか、波もあるし。

宍道湖に沿って少し走ると、松江城です。
大手前広場駐車場に車を停め、大手門跡を経て石垣の横の階段を上ります。


右手にはナンジャモンジャノキ(ヒトツバタゴ)や、樹齢350年の大楠があります。
クスノキに限らず、マツやスギなど、ここには本当に立派な樹木がたくさんあります。


三の門、二の門跡、松江神社、そして一の門をくぐると、松江城が眼前に現れます。


「黒ッ!」
というのが、ぼくの第一声。

武骨というか、野暮というか、なんとも田舎臭く、しかし逞しく堂々とした男性的なお城です。

松江城は、別名千鳥城ともいわれ、1611年に堀尾吉晴によって築城された、山陰で唯一現存する天守です。
江戸時代以前のもので天守が現存しているものは全国に12しかなく、築城当時のまま今に残る貴重な天守です。
国の重要文化財に指定されています。

近づけば近づくほど、威圧的で頼もしい天守見学が550円でできます。

中には、改修等で使われなくなったのであろう材木や鯱などが展示してあったり、お約束の甲冑刀剣が飾ってあったりしている他、全国のお城の写真や、堀尾氏にまつわる襖絵が展示してあります。

階段はもちろん木造。
かなり急です。

1階から見学をはじめ、2階、3階・・・・外観は5層ですが、内部は6階建てになっていて、結構見ごたえあります。
さあついた、最上階だッ!


最上部の望楼は、360度の大パノラマ!
どの方向も、連なる山々や市街地が見渡せるナイス眺望。
特に南から西にかけては、宍道湖を望み一段とナイス!


しばらく俗世間を見下して、下へ戻ります。
相変わらず階段をは急です。
恐々下りきって、来た道を少し戻り、三の門辺りから今度は北へ向って歩きます。

城下町として栄えた松江はまた、日本有数のお茶の消費地でもあります。
お茶の消費量は全国平均の5倍に達するとか。
しかも、煎茶だけでなく抹茶が普通に飲まれているというから驚きです。

松江がこれほどまでのお茶どころになったのは、7代目藩主 松平不昧公以来のこと。
不昧公はかなりの風流人として知られているようで、書道、和歌俳句にも造詣が深かったようですが、なんと言っても茶道には一方ならぬ情熱を持っていたようです。
それもあって松江には「茶の湯」の伝統が生活に根付いており、お茶請けとしての和菓子も発達したのです。

ということで、「ちょっとお菓子でも」と、堀川の外へ行こうとしているわけです。







空がどんよりしているのが気になります。
堀川を稲荷橋で渡り、堀川めぐりの小船を横目に見ながら歩きます。


そうして着いたのは、堀川沿いの小さなお店「塩見茶屋」。
ふと見ると、昨日来たそば屋さん「神代そば」がすぐそこにありました。

松江には和菓子つくり体験ができるお店があるそうなのですが、時間的にそれは無理なので、今回は食べることとお土産に集中。
入った店は土産物屋のようでもあり、喫茶店のようでもある。

お店の人の話では、ここでは「若草」と「姫小袖」というお菓子が有名らしい。


試食させてもらいましたが、「若草」は求肥に緑色の甘い「そぼろ」がまぶしてあり、見た目は非常に爽やかで、甘味もきつくなく抹茶の苦味とよく合いそうです。
また、「姫小袖」は落雁で、和三盆を使用したとても上品な口当たりの乾菓子です。
どちらも「一力堂」というお店の品が、伝統がありお勧めということで、ぼくは「姫小袖」を購入しました。

そんな上品な和菓子よりもずっと気になるものがあります。

松江名物「ぼてぼて茶」
出雲地方に伝わる庶民の間食。

お店の人も強力にすすめてきます。
我が家では、このぼてぼて茶なるものを食したものはいません。
一体これは何なんだ?という好奇心がむくむくと湧いてきます。
お店の人いわく、ぼてぼて茶はここ松江でしか味わうことのできない、非常に珍しい飲み物、いや食べ物、いや飲み物?ということらしく、日本一とか旬とか、地物とかに弱いぼくとしては、せっかくここまで旅してきたのなら経験したい。

ぼくと父母の3人で注文してみました。
ワイフと弟は、卑怯にも普通に美味そうなお茶とお茶菓子を注文していました。

そして、出てきました「ぼてぼて茶」。


登山のとき、お茶の入ったペットボトルをリュックに入れ、走って駆け下りたあとお茶を飲もうとしたら何だかビールのように泡立っていた、あのときのようなお茶です。
例えが長くなりましたが、この泡だった番茶がぼてぼて茶のぼてぼて茶たる所以です。

ぼてぼて茶は番茶で、茶葉と一緒に乾燥したお茶の花も一緒に煮だしています。
そして、大き目の丸い椀にいれ、抹茶のように茶せんで泡立てます。
茶の花を煮出すことで、泡立ちがよくなるのだとか。
その際、「ぼてぼて」と音がするところから「ぼてぼて茶」と言われるようになったのですが、何ゆえ泡立てる?

さらに、おこわ、煮豆、きざんだ高野豆腐や漬物などの具を入れ、かき混ぜてからいただきます!

お味は・・・う〜〜〜ん・・・
いい経験ができました。
そういえばお店の人はこれを強力にすすめてはきましたが、タダの一言も「おいしい」とは言わなんだ。
そういうことか。

お店の説明では、ぼてぼて茶は先の不昧公が鷹狩りの際の空腹しのぎに味わったものということですが、調べてみると、奥出雲のたたら製鉄の職人たちが、高温過酷な作業の合間に立ったまま口に流し込んだ労働食とする説、不昧公の時代の非常食だったとする説、上流階級の茶の湯に対抗して庶民が考え出した、趣味と実益を兼ねた茶法だとする説、など諸説あるようです。

なんにせよ、庶民の食べ物であり、ある程度腹持ちが良く手軽に食することができるものであるようです。
そのため、箸など使わず、椀をゆすったり叩いたりしながら、上手いことお茶と一緒に具を口に入れる技術を駆使して食べるのが本来の姿。
通は、椀の底をぽんと叩いて一口で口に放り込むそうです。
それが、イキなんでしょう。

不思議な食べ物に出会いました。

お店を出るとついに雨が降ってきました。
走って車までもどりましたが、しっとりと濡れてしまいました。
今から日御碕に行くのに、どうなるお天気ッ!?


「島根旅行へ行ってきました!<出雲日御碕灯台編>」へ続く!GO!




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参考サイト
「Wikipedia」>松江城
「松江城」
「松江和菓子めぐり」
「松江 御菓子司 一力堂」
「iタウンページ」>観光navi>島根>郷土料理>ぼてぼて茶


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