巨人の小笠原道大内野手(38)が11日の広島戦(東京ドーム)で77日ぶりに一軍へ復帰し7番・一塁でスタメン出場した。今回のタイミングでの復帰となった裏には、原辰徳監督(53)の“計算”があったという。
黒く日焼けしたベテランが放つ独特のオーラで、試合前の東京ドームには久しぶりの緊張感が漂った。原監督は小笠原について「本人にとっては3度目のスタートになるが、彼の力が加わればジャイアンツにとって大きい」と語ると、早速スタメンで送り出した。
しかし試合では4度打席に立って快音はなし。それでも小笠原の復帰を祝うように、阿部が3冠王へ望みをつなぐ22号2ランを放てば、先発の2年目右腕・小山が、8回5安打無失点。最終回に追い上げられたものの、余裕たっぷりに逃げ切った。原監督も「打つべき人が打った」と主軸の働きに満面の笑みで、2勝目の小山についても「今日の投球なら(抹消中の)澤村とも互角に競い合える」と絶賛した。
当初、小笠原の一軍復帰は7日のヤクルト戦(神宮)からが予定されていたのだが、なぜそれを見送り、このタイミングとなったのか。原監督にはこんな計算があったという。
「監督は優勝の日から逆算して、残り10試合でガッツ(小笠原)を昇格させようと決めていた節があった。今回も打てなければ、また二軍降格を考えなければいけないが、10試合ならぎりぎり我慢できる。なんとか胴上げには参加させてあげようというベテランへの温情だよね」(球団関係者)
残り10試合ということは…。原監督は本拠地で行われる21日のヤクルト戦を“Xデー”に設定したということか。これをナインも感じ取って「いよいよか!」とギアを上げている。
「一軍の試合はいい緊張感でやれるし、言い方が合っているか分からないが楽しめた」と笑顔を見せた小笠原。バットでは貢献できなかったが、その存在感でチームに十分な役割を果たした。
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