2010.07.18 Sun
[アニメ感想] ゼーガペイン - ZEGAPAIN - 第15話 「リインカーネーション」
あらすじ
第15話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。脚本:高山カツヒコ 絵コンテ:杉島邦久 演出:雄谷将仁 作画監督:鎌田祐輔(キャラ)、有澤寛(メカ)
舞浜市。いつも通りの日常───のはずが、時計の針が揺らいで、世界が一瞬フリーズする。その微かな気配に訳もなく不安にかられ、独り舞浜市内へと飛び出すミズサワ。
一方、キョウは発見されたリョーコのデーターが復元可能なことを知り、喜びを隠せない。だが、シマはリョーコの復元作業を凍結して、アンチゼーガ・コアトリクエの対処兵器の開発を優先させるよう命じる。
ミズサワは不安を打ち消すため舞浜市内を彷徨い、最後には電車で市外へ出ようと試みるが、自分が町から一歩も踏み出せない事実を知り愕然とする。ショックで放心状態のミズサワを、追って来たクラシゲが見つけ、やさしく抱きとめる。
ストーリー&感想
ゼーガの法則 「最悪の事態は絶頂のタイミングでやってくる」またしても持ち上げるだけ持ち上げといて、サーバーリセットで一気に奈落の底へ。相変わらずのドSっぷりであります(笑)。
サブタイトルの「リインカーネーション」(Reincarnation)は「生まれ変わり」とか「輪廻転生」を英訳したものなので、カミナギのデータ復元と、舞浜サーバーのリセットの両方を指しているのでしょう。普通はカミナギの方を想像しちゃうので、ある意味ミスリードなサブタイトルですね。
Aパート
※キャプチャ画像はテレ東で放映された時のものです(以下同様)
夏休みのある日。舞浜サーバー内では短時間のフリーズが発生。それに呼応するが如く、保健医のミスザワは これから起きるであろう異変を察知していた。同じ頃、高校の図書室にはキョウの姿があった。前回ルーシェンから教示されたこの世界の歴史を再確認していたのだが、そこにフォセッタから「カミナギが生きていた」との朗報が届く。キョウは急ぎオケアノスへと向かうが、到着早々にシズノたちか聞かされた事実は意外なものだった。カミナギのデータはアルティールの幻体バッファの中に残され、十分な記憶と自我の情報があれば修復可能だというのだ。モニターに映し出されるカミナギの幻体データを、嬉しさ半分、困惑半分の表情で見つめるキョウ・・・。
一方、舞浜サーバーの異常は、ますます顕わになりつつあった。ミズサワはコーヒーカップを床に落とした際、異様な光景を目の当たりにする。不安にかられたミズサワは保健室を飛び出し、車に飛び乗ると、慌てて発進。ミズサワにプロポーズするため高校にやって来たクラシゲは、ただただその様を見つめるしかなかった。
キョウが去った後のオケアノスでは、カミナギのホログラム解析が完了。カミナギの幻体は、かなりの確立で復元可能との結論が出される。それを聞きメイイェンたちは喜びに沸き立つが、シマはカミナギのサルベージ作業のペンディングを宣言。システム負荷を開発セクションに回すよう指示し、新兵器(スパロー、ホロボルト)の開発を最優先事項に位置づける。そしてブリッジを後にする際、シマは不服そうな顔をしたルーシェンに語りかけ、その会話からルーシェンの父親がI.A.L.社のメインスポンサーであったことが判明する。
☞ 奇しくも第6話のシズノと今回のカミナギの数字は同じで、「WET CONDITION. BAD -Damage-」と「CONSTRUCT AVERAGE: 0.126…」です(下図参照)。
シズノ(第6話)とカミナギ(第15話)の幻体データ
これは0.126あればサルベージ可能ってことなのか、それとも単なる作画の使い回しなのか?たぶん後者でしょう(笑)。
車を飛ばし舞浜の海にやって来たミズサワ。時々フリーズする風景を眺めながら、「ここは何処なの・・・」と不安を漏らす。
ここで場面が変わり、南舞浜水族館へ。第10話の夏祭りでハヤセにふられたミズキはウシオと付き合うことになったらしい。二人は水族館でデートをするが、ウシオは前にもこれと同じことがあったような気がすると言い出す。第6話のミズキがそうだったように、セレブラントではない一般の幻体でもデジャビュを感じるらしい。
その頃、ミズサワは南舞浜駅から京葉線に乗り東京を目指していた。しかし何度試しても、舞浜から出ることが出来ない。舞浜サーバーには舞浜以外の街は存在しないので当然だが、この得体の知れない不安は混乱を招き、混乱はミズサワに更なる不安を呼び起こさせる。ミズサワは ただ打ちひしがれ、高校に戻るしかなかった。そして、そんなミズサワに戸惑いながらも優しく受けとめるクラシゲ・・・。
現実世界では、ルーシェンとメイイェンのガルダが哨戒任務に就いていたが、そこにアンチゼーガ・コアトリクエが出現。ガルダの支援のため、クリスとシズノを乗せたフリスベルグがオケアノスから出撃する!
☞ クラシゲが「学校の外に出られない」って言ってたけど、ミズサワにプレゼントする花束は校内で確保したのでしょうか?
☞ 鉄橋を渡る京葉線。第6話では帯が京成カラー(赤・青の帯)に見えたけど、夕陽の影響でコルゲーションの部分が青っぽくなったのか・・・。
鉄橋を疾走する京葉線の車両
Bパート
「戻ってくる カミナギが戻ってくる!」――カミナギの生存を知り、心を躍らせるキョウ。するとそこにカワグチが現れ、二人は自転車で全力疾走し始める。唐突に始まったその勝負の最中、お互いに本音をぶつけ合ったことで、中学時代のわだかまりも解けたようだ。
しかし打ち解けたはいいが、ゴール地点の高校敷地内で大転倒。体中にかすり傷を負ってしまう。治療のため二人は保健室を訪れるが、そこで意外な光景を目の当たりにする。クラシゲがミズサワに婚約指輪を贈っていたのだ。
この後、キョウとカワグチは、校内にいたハヤセたちと合流。クラシゲがミズサワにプロポーズした件、ウシオとミズキが付き合い始めた件、そして水泳部存続の見込みが立った件で、一同は満ち足りた雰囲気に包まれる・・・。しかし、そんな和やかな気分を吹き飛ばすかのように、突然、周囲の風景に異変が発生。ハヤセとトミガイの額にはセレブアイコンが現れ、まるでこの先に起こる出来事を知っているかのように、「残念だが、もうここまで」と言う。
☞ ハヤセとトミガイは感情が無い喋り方をしているので、第14話のコージー同様、ミナトがリモートコントロールしているのでしょうか?
フリスベルグとガルダは、アンチゼーガ・コアトリクエと交戦を開始。ところがゼーガの攻撃はまるで効かず、逆に敵の特殊兵器による反撃で大ピンチに陥ってしまう。撤退という選択肢もあるが、アルティールの二の舞を演じることになるので危険すぎる。この危機的な状況を打開すべく、シマはガスパー砲の発射を決断する。砲弾の発射と同時に、フリスベルグとガルダをオケアノスに転送させる作戦だ。
そしてシマの目論見通り、フリスベルグとガルダの回収は成功。砲弾はコアトリクエを直撃する。しかし、コアトリクエの防御能力は想像以上のものだった。ほぼ無傷のコアトリクエは、攻撃の矛をオケアノスに向け始める。窮地に追い込まれたオケアノスには、もはや対抗する手段が無い。万事休すと思われたが、捨てる神あれば救う神ありとは正にこのこと。コアトリクエがQL不足に陥り、シンは撤退を余儀なくされ、オケアノスは何とか難を逃れる。
戦闘終了後、シズノとルーシェンは舞浜に降り、まだ明かしていなかった この世界の真実をキョウに語り始める。曰く、街の景色が歪み始めたのは、舞浜サーバーの処理能力が限界になっていることが原因。量子サーバーといえども、永遠の時間をシミュレートするのは不可能。そしてサーバーを安定させる唯一の手段は、サーバー自体をリセットすること。セレブラント以外の舞浜の世界は、全て5ヶ月前に戻るのだ。
当然のことながら、二人の話を聞いたキョウは愕然となる。この5ヶ月で築き上げたものが全て元に戻ってしまうからだ。そんなキョウに向かい、シズノは「あなたはもう 舞浜の夏を100回以上生きているのよ」と諭すように告げるのであった・・・。
☞ 前バージョンのキョウが体験した100回のループの中には、夏祭りに行かなかったパターンが3回ぐらいあるのかも(笑)。
☞ ガスパー砲については「ゼーガペイン ビジュアルファンブック」に解説が載っていたので引用しておきます。要はSF作品でお馴染みのレールガンの一種のようです。
ガスパー砲 【用語】
「Gravity Acceleration System Powered Railgun」(重力加速型レールガン)の頭文字GASPRからガスパー砲と呼称される。光装甲と同じ原理で生成された巨大なバレルより砲弾を発射する。威力は強大であるが、艦の位置を敵に知られてしまうため、その使用には細心の注意が必要となる。
(「ゼーガペイン ビジュアルファンブック」の『WORD OF ZEGAPAIN』から引用)
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■ 「アニメージュオリジナル」 vol.7を買ってきた
■ 「ゼーガペイン ビジュアルファンブック」を購入
【関連サイト】
■ ZEGAPAIN (アニメ公式サイト)
■ ゼーガペイン Blu-ray BOX (バンダイビジュアル)
■ アニメ ゼーガペイン (BS11デジタル)
■ あにてれ ゼーガペイン (テレビ東京)
■ ゼーガペイン (Wikipedia)
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>普通はカミナギの方を想像しちゃうので、ある意味ミスリードなサブタイトルですね。
はい、見事に引っ掛かりましたw
>クラシゲが「学校の外に出られない」って言ってたけど、ミズサワにプレゼントする花束は校内で確保したのでしょうか?
私も「おや?」と思ったところです。
キョウとカワグチは舞浜の町の中は自由に移動できてましたよね、青春だなあ…じゃなくて、ということは…
学校に来る途中の花屋で購入→プロポーズしに学校へ→そろそろタイムリミットなので街のデータがおかしくなってくる→学校から出れない
ということかな?
ミズサワが落としたコーヒーとかも変になってましたよね、学校近辺から限界を迎えはじめたのではなかろうか、と思うであります。
>前バージョンのキョウが体験した100回のループの中には、夏祭りに行かなかったパターンが3回ぐらいあるのかも(笑)。
そして今回が実は、バイトをしなかったパターンなんですね、わかりますw
| 長男 | 2010/07/18 | URL |