連続強盗・強姦事件の犯人、9年にして逮捕 /水原

京畿地方警察庁の「重要未解決事件担当班」、9カ月にわたる捜査の末

 京畿地方警察庁が昨年12月に設置した「重要未解決事件担当班」は、2003年から09年8月にかけて約6年にわたり、水原市内で8回発生した連続強盗・強姦(ごうかん)事件に注目した。犯人が深夜に住宅に侵入し、女性に性的暴行を加え、金品を奪って逃走した事件だ。

 犯人は全ての現場にDNAを残しており、同一犯人による犯行だということが判明している。被害者の証言により「身長165センチ程度で華奢(きゃしゃ)な体系、頭ははげている」という犯人の特徴が分かり、捜査範囲は狭まったかに見えたが、犯人は一向に逮捕されなかった。そして事件は迷宮入りとなった。

 捜査資料の再調査を行った重要未解決事件担当班は、捜査対象を強盗や窃盗事件の前科者約1万人に拡大した。全ての前科者のDNAを保存していれば、半日もあれば終わる作業だった。ところが、そうではなかったため、犯人の人相について確認するという根気のいる作業を続け、ようやく容疑者を40-50人程度に絞り込んだ。

 同班はその後、聞き込みを通じて有力容疑者に接触し、DNAを採取した。こうして、再捜査に着手してから9カ月がたった今月13日夜、最初の事件の発生から9年にして、40歳の男を検挙した。

 引越センターの従業員だった男は、2007年に離婚した後、母親や子どもたちと一緒に暮らしていた。警察によると、男は03年10月、水原市勧善区の女性(当時20歳)宅にベランダから侵入し、女性を刃物で脅して性的暴行を加えた後、5万ウォン(現在のレートで約3500円、以下同じ)相当の金品を奪った。その後、男は09年8月まで、同市内の住宅街で一人暮らしの女性を狙い、似たような手口で性的暴行を加え、107万ウォン(約7万5000円)相当の金品を奪った疑いが持たれている。

 男は小学生時代から約30年にわたって水原市で生活し、引越センターで働いていたため、地理に詳しい点を悪用した。犯行のターゲットとなった女性たちは皆、男の自宅から半径1-2キロ以内に住んでいたことが分かった。男は警察の調べに対し「結婚生活が破綻した後、性的暴行に手を染めるようになった」と供述しているという。

水原= チェ・ジャンウォン記者
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