そのナニを、ゼニトが狙っているという情報もありましたけど、結局ユナイテッドに残りましたね。その辺りのニュースは普段からGoal.comを見ています。たぶん、サッカー選手はみんな見ていると思いますよ。選手の中にはすごく情報通のヤツとかいますから。僕なんか比較にならないくらい(笑)。
スタイルは練習を積み、試合をしていけば、ちょっとずつ慣れていくもの。それでも合わなければ、あのクラスの選手たちなら自分のプレーに対して相当プライドもあるだろうし、“自分を曲げてまでやらない”みたいな選手もいっぱいいるかもしれません。僕にはその心境までは分からないけど、まだシーズンは始まったばかりなので、もう少し見て行きたいですね。
ドイツで活躍する日本人選手の活躍は…
ブンデスリーガに関してはまだあまり見られていませんが、日本人選手がたくさんいるのでどこを押さえていいのか分からないけど、少しずつ見ていきます。
やっ ぱり清武とか乾のようなタイプは、ドイツに少ないと思うんですよね。各チームに1人いると良いタイプ。真司もそうだけど。動きの大きい選手には、機動力の あるタイプが捕まえられないのではと思います。真司がそういうスタイルを確立してくれたから、他の選手が行きやすくなったというのはあるでしょうね。
みんなが活躍して、ドイツでは日本人に対する目が変わってきてるから、移籍のハードルは下がったと思う。裏を返せば、移籍のハードルは下がったけど、日本人だったらこのぐらいはやってくれるだろうという期待値が高く設定されているかもしれない。
その辺りも含めて、少しずつ見ていきたいと思います。(Goal.com)
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日、東京都出身。2003年に中央大から当時J2の 川崎Fに入団すると、すぐに頭角を現す。04年にはJ1昇格の原動力となり、その後は日本代表にも選出される選手へと成長し、10年の南アフリカワール ドカップ(W杯)にも出場した。海外サッカー通としても知られる