サッカー:トリニータの5000万円支援に異論 県議会委「なぜ財団通す」 /大分
毎日新聞 2012年09月15日 地方版
自主再建を断念した大分トリニータへの県助成5000万円が14日の県議会総務企画委員会で取り上げられ、「県から県文化スポーツ振興財団を通じた迂回(うかい)寄付に県民は疑問を感じている」「再建スキームが見えない」などと異論が続出した。
県は、地域活性化につながるスポーツチーム支援名目で、宝くじ収入6000万円を財団基金に助成。うち5000万円をトリニータに再助成する。榎徹・県文化スポーツ振興課長は、8月のトリニータを支える県民会議で市町村から「直接寄付の形を取らないでほしい」旨の意見があったためと説明した。
河野成司委員(公明)は「財団を通す必要があるのか。納得できない」。深津栄一委員(県民クラブ)は「皆が応援しているわけではない。大半は公金を大事に使ってほしいという認識だ」とくぎを刺した。【佐野優】