一歩・障害を越えて:「喜ばれるパン作る」 piccoloが奈良にプレオープン /奈良
毎日新聞 2012年09月15日 地方版
知的障害などのある人たちが働き、焼きたてのパンを販売する店「piccolo」(ピッコロ)が奈良市中町にプレオープンした。現在はパンの販売のみだが、来月にはコーヒーなどが飲めるカフェになるという。運営する社会福祉法人「こまどり会」(同市)の綿鍋あゆみさん(37)は「ボランティア精神ではなく、おいしいから買いに来たと言ってもらえるように頑張りたい」と話す。
piccoloは障害福祉サービス事業所「喜蔵庵」2階に開設。パンは全て無添加で、メロンパンはプレーン(130円)、抹茶、チョコ(各150円)など3種類の味を用意。バターロール(50円)、カレーパン(150円)なども扱い、全部で約20種類。
店で働く栄本満喜さん(50)は「お客さんが喜んでくれるようなパンを作りたい」と笑顔で話した。
営業時間は午前11時〜午後3時。土日休み。「piccolo」(0742・53・0011)。【芝村侑美】