年の差なんて関係ない!?急増する40代女子&20代彼氏
宝島 5月25日(金)22時45分配信
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| 逆年の差カップルの特徴(『月刊宝島』7月号より) |
加藤茶や堺正章の結婚で話題となった「年の差婚」。
男性だけかと思いきや、先日結婚を発表したドリカムの吉田美和のように、見た目も若い“40代女子”と20代男性の「逆年の差カップル」が増えている。その理由と背景を探る。
◆いまや4組に1組が「姉さん女房」の時代
じつは厚生労働省の統計によれば、妻が年上の夫婦は2000年以降増加傾向にある。
10年にはなんと全体の23・6%つまり、およそ4組に1組が年上女房という数字が出ている。しかもその内訳をみると、女性が「4歳以上、年上」という年齢差の開いた夫婦が6%以上いる。
今回、編集部では全国の40代女子200人にアンケートを行った。その結果、約9割が年下男性との交際もありだという結果になった。
なぜいま年下男性を選ぶ40代女性や、年上女性を選ぶ20代男性が増えているのか。
心理学者で現代の恋愛事情に詳しい明治大学文学部教授の諸富祥彦氏が説明する。「現在、大学生に恋愛のアンケートを採ると、男子の7割が『恋愛するなら年上がいい』と答えるんです。恋人にしたい女性タレントに『黒木瞳』と書いてくる学生もいます。
現代の20代男性は『キレイなら年齢にこだわらない』ので、かなりの年上女性であっても恋愛対象になるようです」
もちろん女性側の意識も変化している。年間300件もの離婚相談を受けるという丸の内ソレイユ法律事務所の中里妃沙子弁護士も、最近は相談の内容にやや変化が見られると語る。
「40代の既婚女性が離婚したいというとき、『じつは年下の恋人がいて……』というパターンが増えてきました。キャリアのある共働き女性だけでなく、専業主婦の方からもこうした相談を受けますね」
◆40代女子たちが求める“癒し”と“ときめき”
ではいまの40代女性にとって、20代男性はどこが魅力なのか。
「ずばり、コミュニケーションスキルですね。アラフォーともなれば女性も男性もそこそこプライドがありますから、同世代だとぶつかることも多い。けれど、いわゆる草食系のメンタリティを持つ20代男性は、決して上から目線でモノをいいませんし、細かなところまで気配りできる。
彼らが女ゴコロをくすぐるような接し方をしてくれれば、女性としては『自分をこんなに大事にしてくれるのか』と感激するのは自然な反応です」(諸富さん)
心理学的には、完璧な相手より、経験やスキルなど何か足りない相手のほうが「補い合える」という気持ちが働き、甘えやすいという。アネゴ肌だが甘えたい気持ちもある40代女子にとって、相手が未熟だからこそ、自分の弱さをみせることに抵抗がない。
また、自分の若さは衰えていくけれど、実際に若い異性とつき合うことで「自分もまだ若い」と思えるし、若者カルチャーと接する刺激で気分も華やぐ。
そう考えると、“若さ”は何重にも価値があるのだ。「いってみれば、“癒し”と“ときめき”。40代女性たちが求めているのはこれでしょう」(諸富さん)
一方、何といっても体力的な優位性に惹かれている、と考えるのは中里さん。「まだ独身の
アラフォー女性にとっては出産も視野に入れての恋愛ですから、単純に生殖能力も『若い方がいいよね』と思う部分があります。
女性からすれば、同世代以上の男性はいかにもオジサンだから、自分と釣り合うのは年下と
考えるのも無理はないですよね」 確かに男女雇用機会均等法の施行などにより、社会へ出ることが当たり前となったこの世代の女性たちは、いくつになってもおしゃれや美容に手を抜かず、仕事や自分磨きに対する努力を厭いとわない。
「最近は40代といっても“イケてる女性”が多い。実際に若い恋人がいるのは、実年齢より見た目が若い人ですね」(中里さん)
○中里妃沙子(なかざと・ひさこ)
丸の内ソレイユ法律事務所所長。
年間300人以上の離婚相談者の相談を受けている。忙しいときは、1カ月先まで相談の予約で
埋まってしまうというほどの人気。2011年には著書『離婚したい!』が出版された。
○諸富祥彦(もろとみ・よしひこ)
明治大学文学部教授、教育学博士、臨床心理士。
心理カウンセラーとして、現代人の心理を分析した著作多数。2011年にはマーケティングライター・牛窪恵氏との共著『【年の差婚】の正体』(扶桑社)が出版された。
最終更新:5月25日(金)22時45分
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