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「奇跡の一本松」が愛知に到着9月15日 13時42分
岩手県陸前高田市で、津波に耐えて残ったあと枯れてしまった「奇跡の一本松」をモニュメントとして保存する作業を行うため、15日、切り倒された幹の部分が愛知県内の製材工場に運び込まれました。
陸前高田市の「奇跡の一本松」は、7万本の松が立ち並んでいた高田松原で津波に耐えて1本だけ残り、被災地の復興のシンボルとして親しまれてきました。
しかし枯れてしまったため、モニュメントとして元の場所に立てられることになり、9月12日にいったん切り倒されました。
そして、幹の部分は防腐処理をするための準備作業を行うため、15日朝早く、愛知県弥富市の製材工場に運び込まれました。
3つに分割された幹は、フォークリフトを使って1つずつ、トラックから工場内に降ろされました。
幹は特殊な機械を使って芯をくり抜く作業が行われ、そのあと、京都市の工場で防腐処理が行われるということです。
そして、枝の部分とつなぎあわせて、来年2月末までに元の場所に再び立てられるということです。
愛知県弥富市の製材会社の加藤徳次郎社長は、「非常に難しい作業になりますが、一本松が元通りに被災地の人々の希望の一本松になれば本当にうれしいです」と話していました。
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▽ “奇跡の一本松”を運び出し 保存へ (9月13日 15時48分)
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