出所早々…フェイスブックでスネている証拠改ざん 前田恒彦 元検事
【政治・経済】
辞職の田代検事に同情し批判殺到
自らのフェイスブックに、こんないじけたコメントを書き込んだのは、大阪地検特捜部の前田恒彦元検事(45)。そう、郵便不正事件で重要証拠のフロッピーディスクの日付を改ざんし、証拠隠滅罪で懲役1年6月の実刑判決をくらった「改ざん検事」である。
前田氏は今年5月に静岡刑務所を満期出所。待ち構える報道陣の前に姿を現さず、消息不明だったが、7月になって唐突に「元特捜部主任検事のつぶやき」と題したフェイスブックのページに書き込みを始めた。
フェイスブックを始めた動機について、前田氏は〈刑事司法制度や行刑の実態、それに対する愚見など、様々な情報発受信の場にしたい〉と記している。
すでに、自ら味わったムショ暮らしの実態を中心に20本近くの「リポート」を書き込んだが、やはり興味深いのは、前田氏自身も捜査に加わった小沢事件についての書き込みだ。
捏造捜査報告書を作成した田代政弘元検事(45)の辞職について、〈一番苦しいのは田代だ〉と、自分の経験に重ねてこう書いた。
〈これから一生、後ろめたい気持ちを抱え、「嘘つき」という重荷を背負って生きていかなければならない。これは、本当に、本当に、苦しいことだ〉
捏造検事に同情する一方で、最高検がこの問題で出した調査結果には、〈余りのデタラメぶりに開いた口がふさがらず、喉が渇いて仕方がなかった〉と古巣を痛烈に批判した。
ところが、この書き込みには「簡単にバレるような改ざんしかできなかった人が言うのは笑っちゃいます」などと、前田氏をおちょくるコメントが殺到。この結果に、本人は冒頭のようにスネてしまったのだ。
しょげこんだ前田は小沢事件について、読者の評価を示す「いいね!」の数が100を超えなければ、続きを書かないと表明している。いい年こいてダダをこねずに、小沢捜査の真相を全て暴露して欲しい。