東京電力福島第1原発事故で放出されたとみられる放射性セシウムが、文部科学省の航空機による上空からのモニタリング調査で汚染が認められなかった信濃川河口付近(新潟県長岡市)の海底土からも比較的高い濃度で検出されたことが14日までに分かった。
近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)らの調査で判明。静岡市で開かれている日本海洋学会で15日に発表する。
山崎教授は、信濃川流域に積もったセシウムが土砂に付着し、昨年7月の新潟・福島豪雨などで川に流入して河口付近に堆積したと指摘。「セシウムの二次拡散が起きている証拠」としている。
山崎教授らは昨年8月、信濃川の大河津分水河口に近い長岡市の海岸で、海中の3カ所から深さ30センチまでの土を採取。1センチごとにセシウム濃度を調べた結果、豪雨で流れ込んだとみられる泥の層の一部で、乾燥重量1キログラム当たり約480ベクレルのセシウムを検出した。
ほぼ同時期に採取した東京湾内の東京、千葉の海底土と同水準で、セシウムが直接降り積もっていない地域としては高い数値という。
山崎教授は、今後セシウムが付着した落ち葉の分解が進めば、同様の二次拡散が起きやすくなるとし「せっかく除染した場所に上流からセシウムが流れ込むことで、再び汚染されてしまう恐れがある」と話している。〔共同〕
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