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元料理人の男性 北朝鮮に入国できず
9月15日 17時38分

ことし7月に北朝鮮のキム・ジョンウン第1書記と面会し、再び北朝鮮を訪問するため先週から北京に滞在していた日本人男性が、北朝鮮側からビザが発給されず、15日帰国しました。

2001年までの13年間、北朝鮮でキム・ジョンイル総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏は、ことし7月、当時交流があった後継者のキム・ジョンウン第1書記の招きで北朝鮮を訪問し、第1書記らと面会しました。
帰国後、再び北朝鮮を訪れたいとしていた藤本氏は、今月7日に日本を出国し、経由地の北京に滞在していましたが、北朝鮮側からビザが発給されず、15日帰国しました。
藤本氏は7月の面会のあと、キム第1書記から「いつ来ても歓迎する」と言われたことや横田めぐみさんの名前を出して拉致問題の解決や日朝関係改善を求めるメッセージを伝えたことを明らかにしており、今回、北朝鮮側との間でどのようなやりとりが交わされるか注目されていました。
羽田空港で藤本氏は「今回の訪問日程は、日本政府の指示で当初の予定より1週間遅らせたが、それが北朝鮮側に約束を破ったと判断された」としたうえで、「前回の面会の時にキム第1書記に伝えたメッセージの作成に、日本政府が関わっていると誤解されたことも理由のようだ」と話しました。

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