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反米デモ 世界各地で暴徒化
9月15日 6時7分

反米デモ 世界各地で暴徒化
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アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者を侮辱的に描いたことに抗議するデモは、世界のイスラム諸国で激しさを増し、デモ隊がアメリカの関連施設を襲撃するなど暴徒化して、死傷者が出ています。

アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者を侮辱的に描いたことに抗議するデモは、中東だけでなくアジアやアフリカなど、少なくとも24の国と地域に拡大し、問題の映像が発覚してから最初の金曜日となった14日、集団礼拝のあとにデモ隊と治安当局との衝突が相次ぎました。
このうちスーダンでは、アメリカやドイツなどの大使館が襲撃され、デモ隊と治安当局の衝突で、これまでに3人が死亡しました。
またチュニジアでも、アメリカ大使館やアメリカ人学校が襲撃され、衝突で3人が死亡したほか、レバノンでもアメリカ資本の飲食店が襲撃され、1人が死亡しています。
抗議デモの発火点となったエジプトでは、14日も1万人近いデモ隊が、アメリカとの外交関係を断絶するよう求めて行進し、このうち一部がアメリカ大使館に近づいて治安部隊と衝突し、多くのけが人が出ています。
デモ隊の1人は、「預言者への侮辱に対する復讐をあきらめない」と怒りをあらわにし、エジプト政府がアメリカとの外交関係を断ち切るまでデモを続けると訴えていました。
治安当局との衝突によってデモ隊に死傷者が出たことで、抗議デモの矛先は、アメリカの施設を守る各国の政府に対しても向けられかねず、事態が収拾する見通しは立っていません。

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