俺は語り手です。
ニコニコ動画の革命児である俺が語り手を名乗る。
これは、現人神(あらひとがみ)が時代の流れを読み、変化を創る行為に等しい。
ありのままの現象を「語る」のでは無い。
そんなもの「語ってみた」とは言わない。
「語ってみた」とは、
時代の流れを創り上げ、魂の叫びを世界の核と呼応させる行為。
定義は無い。
受け取り方は視聴者次第。
そして、
形而下を否定し、形而上を肯定する悪魔の証明。
それが俺の今していること。
この世の中の支柱である絶対的な法則を冒涜する行為。
大罪だ。
だけど、俺は止まらない。
ここで俺が「語る」のを止めたら世界はきっと腐敗する。
いつの世だってInnovatorは異端扱いされる。
君達の目に映る「今の俺」は滑稽な異端者かい?
構わない。
俺は誰に何と思われようが語り手は止めない。
でも…
まだ不完全だ。
俺は自己を徹しきれていない。
まだ未完成だ。
俺は技術を持ち合わせていない。
もどかしい。
今のネタ、トークスキルじゃニコニコ動画すら変えられない。
まだ俺には実力が無い。
でもありがたいことに…
たった今、俺は自分の無力さを自覚出来た。
そのことを踏まえて。
未熟な自分を戒め、何か重要な「きっかけ」をつかめたのなら…
数ヶ月後、数年後、数十年後…
いつになるかは分からないが、
俺の『語り』は全て、一段階進化する。
暴走と制圧を持ち合わせたリアルがそこにはある。