府立植物園に新カフェ 来年、北山通沿い
京都府立植物園(京都市左京区)の北山門付近で、新たなカフェが来夏までにオープンする。店内経由での入退園が可能で、園内の花や木をめでながら食事や喫茶が楽しめるようにする。植物園の入園者増や隣接する北山通のにぎわい向上が狙いで、運営をまかせる企業に内装を委ねる手法も府として初めて採用する。
カフェの設置場所は北山門西側の約300平方メートルで、園と北山通の境目にあたる。北山通からも園内からも入店が可能で、店内で入園券も販売する。
店舗について府は「行政がデザインすると味気ないものになりがちだし、運営する企業の自由度を高めたい」と判断。府は基礎や柱、屋根など基本構造のみを建設し、内装などの仕上げは8月に選考で選ばれた飲食店運営会社「バルニバービ」(本社・大阪市中央区)が手がける。
また、植物園の北山通沿いは生け垣しかない単調な光景なため、北山門から西約150メートルの地点に幅7メートル、高さ4メートルの大きな窓を設け、外を歩く人やドライバーからも園内が見えるようにして誘客増を目指す。
府は9月定例議会にカフェの建設費や大型窓設置の費用計9千万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案する。
【 2012年09月14日 23時44分 】