中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


闘莉王、死んだふり作戦

2012年9月15日 紙面から

 名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(31)が14日、残り10試合での逆転優勝に向けて「死んだふり作戦」を提唱した。C大阪戦に向けたトヨタスポーツセンターでの最終調整後、「オレらは死んでると思わせるくらいがいいんじゃないかな」と発言。優勝戦線から脱落したと見せ掛けつつノーマークのままじわじわと順位を上げ、最後に首位との勝ち点7差を埋める算段だ。

 もうグランパスは優勝戦線から脱落した−。他チームにはそう思わせておくほうが、何かと都合はいい。上位陣へのマークが厳しくなる残り10試合に向け、百戦錬磨の闘莉王が言った。「オレらは次勝つことだけに集中してやっていくしかない。(他チームには)死んでると思わせるくらいがいいんじゃないかな」。注目されないまま、ヒタヒタと首位との勝ち点差「7」を詰める。それが闘莉王が考える逆転Vのシナリオだ。

 確かに、開幕前は断トツの優勝候補に挙げられたグランパスへの注目度は低くなった。5月のリーグ中断時には13位まで沈下。8月にも離脱者が続出してG大阪に0−5で大敗するなど、死に体とまで言える状況に陥った。闘莉王も「どこも100パーセントではないけど、オレらはひどすぎた」と振り返る。ただ、今季のリーグ戦はここ数年で最も混戦模様。勝ち点9差の9位FC東京まで実質的な可能性は残り、仙台、広島、浦和のトップ3に対し、第2グループ6チームが包囲網を敷く形となりそうだ。

 闘莉王自身はこの日、1人軽めの別メニューで調整した。「ちょっと痛いね」と右太もも裏に軽い痛みを感じている。ただ、欠場は考えていない。「ラインを高くして、きちんとコントロールしていく。そういうところからチームを強くできるような試合をしたい」と、イメージは膨らむばかり。まずは目の前の試合に集中しながら、内容を改善し続けること。そして最後に笑うのはグランパスだと、闘莉王は信じている。 (宮崎厚志)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ