あなたの会社はイザというときに備えていますか?
大震災のような緊急・災害時に、会社の損害を最小限に抑え、事業の継続や早期復旧のための備えが「事業継続計画(BCP:Business Continuity Planning)」です。
今回は、あなたの会社の緊急・災害時における危機対応力(BCP対策の充実度)を診断します。
会社の危機対応力を向上させるには、多くの手間と時間が掛かります。しかし、災害は待ってはくれません。ある日突然やってくるのです。イザというときのために、できるだけ早くBCP対策に着手することが大切でしょう。 まずは、事業継続で特に重要で、しかもすぐにでも導入できる「環境づくり」から準備を始めてみてはいかがでしょうか。
では、会社の「環境づくり」の何から取り組めばよいのか、事業を人の体を例に考えてみましょう。
人間の体内には、神経が隅々まできめ細かく巡っています。脳からの指示は神経を経由して体の各部位に伝達され、私たちはさまざまな動作をします。つまり神経は、私たちが日常生活を円滑に行うために欠かすことのできないコミュニケーション経路といえます。
これを事業に置き換えてみると、神経は、会社の情報通信手段ということになります。緊急事態によって通信経路が断たれると、人体と同様、すべての部位の機能が停止してしまうのです。この事態を回避するためには、「つながりやすい環境の確保」と「確実につながる情報通信手段の確保」が重要です。
各部門(部位)間のコミュニケーションが取りやすくなるよう、社員のモバイルがインターネットにつながるよう環境を整えておくことが大切です。
大規模な災害では、通常の通信回線がつながりにくくなるなど影響を受けることが想定されます。特に人命救助などの現場では、指揮官の指令が確実に届く通信手段を確保する必要があります。
会社の「神経経路」の強化と併せて考えておきたいのが「脳」の危機対策です。会社の存続にもかかわる貴重な情報の保全とその情報へのアクセスの確保も備えておくべき重要な課題です。
まずは、ここでも人の脳を例に考えてみましょう。脳細胞の一部にダメージを受けた場合、人の体は、脳のほかの部分で損傷を受けた部分の機能を補おうと工夫を始めます。そして、神経細胞間をつなぐシナプスのネットワークも、あらゆる経路で細胞間の情報を伝達しようとするのです。
事業においても、「脳」にある情報を守り、「シナプス」のように情報にアクセスできる手段を講じておかなければなりません。
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