呉旧交通局:バスカード帳簿不一致問題 市が謝罪 /広島
毎日新聞 2012年09月12日 地方版
今年3月に廃止された呉市交通局で、保管していたバスカードや回数券が帳簿上の在庫より約1億8000万円分不足していた問題で、中本克州副市長は11日、市議会産業建設委で「多大なご迷惑をかけ、心からお詫びする」と謝罪。「まだ相当数の不一致が解消されていない。捜査機関へ相談するなど引き続き調査を継続していく」と述べた。
委員会では、市監査委員が旧交通局での定期監査の実施方法を報告。乗車券などの管理状況は、旧交通局経営課長が年2回、「保管状況報告書」の決裁文書を検査して「異常なし」とすると、監査委員は在庫確認をしていなかったと説明した。
市議からは「お金が絡む調査にもかかわらず、なぜ怠っていたのか」などと叱責する意見があり、監査委員側は「大変申し訳ない」と陳謝。今後は一般会計や水道事業でも、現金や金券の保管状況(在庫管理)を定期監査で調査する方針を示した。【吉村周平】