覚醒剤密輸:ラトビア男性、2審も無罪に 東京高裁
毎日新聞 2012年08月28日 12時04分(最終更新 08月28日 12時51分)
覚醒剤約10キロを隠した石像を南アフリカから航空貨物で受け取ろうとしたとして、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)罪などに問われたラトビア国籍の無職、ザニス・クレペキス被告(32)の控訴審判決で、東京高裁は28日、裁判員裁判で無罪とした東京地裁判決(3月)を支持し、検察側の控訴を棄却した。小西秀宣裁判長は「被告が貨物内に覚醒剤が隠されていることまで認識していたとは推認できない。1審は正当」と述べた。
被告は別人物からの依頼で10年10月に入国し、横浜市のホテルで石像を受け取る役だったとして起訴された。1審判決は、被告がホテルで石像の到着を待とうとする行動をとっていないことや、尾行中の税関職員に「なぜ後をつけるのか」と話しかけた点などを重視し、「受け取り役の行動として不自然」として無罪とした。
被告は1審判決時には不法滞在状態で、出入国管理法の手続きで国外退去となった。検察側は地裁や高裁に被告の再勾留を申し立てたが退けられていた。