枕崎(Makurazaki)空港

気象


データが無いので近くの鹿屋(海自)を表示します。




滑走路のかなたに独特の山容を誇る開聞岳
滑走路上には着陸直前の小型機が見えます。
  薩摩富士ともよばれる開聞岳。


小型機大歓迎の枕崎空港の情報です。

@飛行場利用に係わる諸費用
  枕崎空港 着陸料 6.000kg以下   1,050円
    STAY  1泊         810〜850円
  平成12年2月7日現在 
   
A操縦訓練をお願いする場合の時間当たり費用
  東和航空では、  48,000円/HR (セスナ172型)

B外国自家用ライセンサー国内慣熟費用の目安(一人で飛べるまで)
 480,000円 (約10時間)を目安としております。

C東和航空C172のチャーター料金(自家用操縦士が機体を借りる場合)
 42,000円/HRにて利用可です

D枕崎空港の免税ガソリン価格
AV GAS  1リットル  税抜 210円
 南薩エアポートにて扱っております  


枕崎空港の誕生
枕崎空港の構想は、遠く1980年(昭和55年)に溯ります。鹿児島市から南に
約70Kmの太平洋岸にあるこの地は、屋久島、種子島、硫黄島等、多くの離島に
隣接していることもあって、空の交通手段を望む声が多くありました。
その様な背景から、枕崎市では1980年以降3年ほどの地方空港建設に係わる
陳情、請願を経て、空港建設プロジェクトチームが結成され、近隣の市町、団
体による空港建設促進協議会も発足して用地買収等の準備が着々と進められて
いました。
そういった動きの中、おりしも1987年(昭和62年)6月、 国土庁計画調整局
を企画推進部署として第4次全国総合開発計画が発表され、その中で、全国一
日交通圏構想として、高速道路、高速鉄道の無い地域を対象としたコミュータ
空港構想が明確に示されることとなりました。
これはあらゆる活動について、東京集中型から地方分散化への転換を図り、
全国隅々までを活性化しようとすることを目的としたものでした。
枕崎空港は、地域として独自に進めてきた空港の建設準備と国の方針が一致
したことから、この構想実現の第一号となり、全国に先駆け、運輸省の財政分
担負担のもと、総工費11億円強を費やし、地元の期待を集めて1991年(平成3
年)に開港したものです。
開港当初は、この方針に沿って、枕崎−鹿児島間他のコミュータ路線の開設
を目指しましたが、当時関与した不定期航空運送事業会社は、いずれも構想の
実現に奮闘努力はしたものの、恒常的利用者の数の増加がが期待できないとし
て、事業が立ち行かず、開設当初の数年は、厳しい批判にさらされる苦しい状
況が続きました。

枕崎空港の現状
しかし、それでも平成3年の開港以来、年毎の増減はあるものの、枕崎空港
は、年間平均3300人程度の利用者に支えられ、次第に地域の空港として定着し
てきました。
また、平成5年の8月には、鹿児島県内を襲った大水害で、枕崎空港は南薩地
方と鹿児島市街、鹿児島空港等を結ぶ唯一の交通手段となったことが評価され
たこともあって、必要性が改めて広く認識され、現在に至っている状況です。
平成8年10月からは、不定期運行・使用事業会社の東和航空株式会社が枕崎
空港をベースとした活動を開始しました。これにより、離島交通、遊覧、
チャーター運行、写真撮影、宣伝、報道・視察、操縦訓練等、小型機によるあ
らゆる活動が可能な状況となりました。
また、今年(平成11年)からは、ヘリコプター業界の大手である大阪航空の
進出もあり、小型飛行機及びヘリコプタによる操縦訓練、機体整備等、幅広い
体制が充実した状況にあります。
枕崎市では、この空港を小型機の皆様の自家用機の整備作業、耐空検査、航
法の立ち寄り、合宿訓練、競技会等々に、ぜひ、積極的に利用して欲しいとの
ことです。
九州最南端の地にあります枕崎空港の周辺人口は約十万人、常駐機数は4機
で、平成10年度の着陸回数は1699回(1週間あたり、約33回)、年間利用人数
H10年度2682人(1週間あたり約51人)、年間延べ利用機数800機程度と、ここ
のところの景気を反映してか、数年前に比べやや低調ではあるものの、一定の
需要に支えられつつ頑張っているといった状況にあります。
本来の狙いであった鹿児島空港へのコミュータ便は、乗客3人乗りのセスナ
172、6人乗りのセスナ207では、時間的には早いものの、快適かつ大量輸送の
効く直行バス輸送と競合して勝ち目はなく、現在の需要の中心は、観光、遊
覧、離島へのチャーター便等が主体となっている状況です。
特に、20分の飛行時間で豪快な海釣りが楽しめる硫黄島は、近年人気急上昇
の状況にあります。その他の種子島、屋久島も、いずれも30分程度の圏内にあ
り、人気があります。
また、遊覧飛行としては、美しい南薩海岸線、薩摩富士ともよばれる開聞
岳、悠然と噴煙をあげる桜島、ロケット基地や鉄砲伝来の地として知られる種
子島、九州最高峰の宮之浦岳のそびえる屋久島など、雄大な自然を思い切り堪
能できることで人気があります。これらの便や遊覧飛行の予約や、搭乗関係業
務は、南薩エアポート株式会社(TEL 0993-73-1131 )が行っています。

枕崎空港フェスタ
枕崎空港では、毎年秋の11月頃に、枕崎空港フェスタと称する催しが開催さ
れます。これは、地域航空利用促進連絡会が主催するもので、初日の土曜日は
小型飛行機操縦技術競技会、日曜日には、小型機による航空ショーとして、
FA200の編隊飛行、風船割り競技飛行、アクロバット飛行が、熊本の飛行グ
ループ、スーパー・ウイングス等によって行なわれます。

消防・防災ヘリコプター
鹿児島県南部は、その地理的、自然的条件により、豪雨、地震、台風等によ
る大きな被害を受けてきましたことから、県の総合基本計画に「災害に強い県
土づくり」の推進が位置付けられ、その結果、平成10年より、消防、防災へ
り、ベル412EP「さつま」の導入によって防災航空隊が発足しました。
この消防、防災ヘリコプターが、鹿児島空港、及び、南の離島地域のほぼ中
間にあたる枕崎空港をベースとして活動を展開することにより、県内全域あら
ゆる地域の、消防、防災活動に即応することが可能となりました。
導入したヘリコプター、ベル412EP「さつま」は、最大速度時速250
Km以上、15人乗りの高性能な機体で、救急患者搬送、テレビ電送システム
を活用したリアルタイム映像による災害時の被害状況調査、救援物資搬送か
ら、林野火災の空中消火等の広範な消防防災活動まで、様々な用途に活躍出来
る専用設備を備えたものです。
特に離島の救急患者搬送は、ヘリコプターでなければどうにもならず、今で
は、枕崎空港とともに、無くてはならない存在となっています。

枕崎空港の今後の展望
基本的には、当初の目的に添って、各地の空港・コミュータ空港間を結ぶ
ネットワーク化を目指したいところですが、なかなか進展していないのが状況
です。
現在、何とか実現しているのが、種子島空港、屋久島、硫黄島、鹿児島空港
の路線で、計画構想には、宮崎空港、天草空港、鹿屋空港、諏訪之瀬島等の候
補が上がっていました。
安定した需要が望めれば、より大型で快適な器材の導入も可能となり、それ
によってますます向上した利便性が選られるのでしょうが、こればかりは、需
要との兼ね合いですから、孤軍奮闘しても急な発展が望めるというものでもあ
りません。
しかしながら、離島地区を中心とした航空輸送は、地域にとってなくてはな
らない存在ですから。先ずはこれを基盤としながら、発展の方向性としては、
あらゆる小型機の需要に応える「小型機のメッカ」となることが望まれている
ところです。

出典:(社)日本航空機操縦士協会・自家用操縦士部会・FLIGHT誌

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